前作では、サンダーが使用率トップになったかの如く、SVではカイリューがなんと使用率トップとなりました。(現時点では確定情報ではないので諸説あり)
初代ポケモンが華々しい使用率トップを飾るという、面白い現象が起こっております。
今回は、そんなカイリューがなぜ使用率トップなのか、少しずつ砕いて解説していきます。
カイリューのタイプ・種族値をチェック
まずは、基本情報から入りましょう。カイリューのステータスもとい、種族値はこちらになります。
HP | 91 |
こうげき | 134 |
ぼうぎょ | 95 |
とくこう | 100 |
とくぼう | 100 |
すばやさ | 80 |
合計種族値:600
タイプ:ドラゴン・ひこう
それぞれの要素に分けてカイリューの性能について見ていきましょう。
攻撃面をチェック
まず、種族値からわかることから見ていきましょう。攻撃の数値が高いので、第一にアタッカーとして運用するのが自然と候補に上がります。
ただ、素早さを見てみると80なので、中速。スピードアタッカーではないことがわかると思います。スピードアタッカーを務めるにはやや足りないですね。
ただ、それだけで強さが測れないというのがポケモンの面白いところ。
耐久面をチェック
次に耐久面の種族値を見てみましょう。HP-ぼうぎょ-とくぼうの順に見てみます。
91−95−100と、耐久面を見てみるとそこそこ硬いことがわかります。そして、少しだけとくぼうの方が高いという特徴を持っています。
ですが、本来のカイリューはそれ以上の耐久を誇っています。その要素のヒントとなるのがカイリューの特性にあります。あとで後述していくのでよかったらどうぞ。
タイプ相性をチェック
ドラゴンとひこうをもっているため、氷タイプという4倍弱点を持っています。そのほかに、2倍の弱点である岩・フェアリー・ドラゴンの計4タイプが弱点です。
なお、ひこうタイプをもっているため、地面技の一貫を切ることができるポケモンです。
攻撃面では、タイプ一致で打てるげきりんやドラゴンクロー。半減される鋼タイプの打点として不一致技ではありますが、地震を覚えます。
こうげき種族値134と、かなり高い水準にあるため、相手にする際は、こちらにフェアリータイプと鋼タイプのポケモンがいない場合、詰みかねません。
カイリューを象徴する特性:マルチスケイル
カイリューといえばマルチスケイルです。マルチスケイルがどんな特性か説明すると、HPが最大の状態の時に、受けるダメージを2分の1に抑えるというものです。
この特性の影響で、先にステルスロックを撒いておかないとカイリューと対面したらほぼワンパンで倒せないという事態が起こります。
倒すことができるとしたら、氷タイプのアタッカーが一致技である高火力技を撃つことくらいですが、今作では「テラスタル」というシステムがあります。
なので、必然的にカイリューがめちゃくちゃ硬いということになりますね。あぁ恐ろしい。
カイリューが覚える技
ここでは、カイリューの覚える技をまとめてみることにします。(初心者向けということでマイナーな技は除外することとします。)では、どうぞ。
物理技
-
- げきりん、ドラゴンクロー
- じしん
- しんそく
- アイアンヘッド
- けたぐり
- たきのぼり
- ストーンエッジ
- 3色パンチ(かみなりパンチ、ほのおのパンチ、れいとうパンチ)
こうしてみると、非常に豊富なタイプの技を覚えますね。これが、カイリューの型が読みにくい要因の一つにもなっています。
特殊技
- りゅうせいぐん
- ぼうふう
- 10まんボルト、かみなり
- れいとうビーム、ふぶき
- なみのり、ハイドロポンプ
- かえんほうしゃ、だいもんじ、ほのおのうず
- きあいだま
- テラバースト
特殊技も、非常に攻撃範囲が広いことがわかります。ちなみに、カイリューのとくこう種族値も100なので、決して特殊アタッカーができない数値ではないです。(やや、火力は足りないですが)
変化技
- りゅうのまい
- アンコール
- はねやすめ
- でんじは
- みがわり
- こちらは、どれも非常に強力なラインナップとなっています。弱い技ないんじゃないかな笑。でんじはしてから相手に最後に打たせた技を強要させるアンコールするもよし。
- りゅうのまいをして相手を全抜きしてもよし。でんじはしてからみがわりはねやすめで体力管理してもよし。
- これだけでも強いことがわかっていただけると思います。
ノーマルテラスタル、ハチマキしんそくカイリュー
カイリューの中でも特に強力な技がしんそくです。なぜ、このしんそくが非常に強力なのかというと、普通の先制技ではないということです。他の先制技と何が違うのか?
なんとこのしんそくという技、完全にでんこうせっかの上位互換なんです。威力が倍になってるのはもちろん、この技が強い理由として優先度+2という概念があります。
他の先制技と比較すると、でんこうせっか、アクアジェット、マッハパンチ、ふいうちは優先度+1です。
ポケモン対戦において、すばやさよりもさらに優先される概念がこの優先度なのです。
ほのおのうずアンコール型カイリュー
シーズン1中盤以降から流行りだしたカイリューの型の一つです。
ほのおのうずで相手のポケモンを交換を封じて相手が最後に打ってきた技でこだわらせるアンコールを放つと受けポケモンはほぼ機能停止状態に追い込めるという害悪コンボです。
アンコールという技とバインド効果を持つほのおのうずを両方覚えることができてしまったカイリューならではのなせる技です。
おまけにほのおのうずの定数ダメージ付き。
ゴツゴツメットもち、物理受け型カイリュー
相性不利であるマリルリですら受け切ってしまうぶっ壊れ特性マルチスケイルと非常に相性のいい型のカイリューです。
ハサミギロチンを持っていない場合のドドゲザンにも非常に強いのがこの型のカイリューの強み。
りゅうまい全抜き型カイリュー
りゅうのまいを使ってから中途半端な速さのポケモンに対して全員ワンパンで倒していくことを念頭においたカイリューです。
ただ、使う際は相手に特性:てんねんをもったポケモンがいないことを確認してからりゅうのまいをしていきましょう。
ラウドボーンやヘイラッシャがいる場合は、止められてしまうので要注意。
カイリューまとめ
以上、大きく分けて4つの型を紹介してみました。ただ、このSVという環境の中ではまだまだ新しいカイリューの型が考えられる可能性も否定できません。
この知識を頭に入れておくだけで、対策や立ち回りを考えられるようになるかもしれません。
そして、最後に覚えておきたいことは、カイリューの天敵、岩の変化技「ステルスロック」の存在です。
これが場にあるかないかでカイリューの耐久は天と地の差になるので、覚えておきましょう。
以上!ポケモンSV講座カイリュー編でした。