相手の消費HP分、自身のHPを回復する変化技、やどりぎのタネ。相手に交代の選択肢を強要させたり、居座るポケモンからじわじわと体力を盗んだりするこの技ですが、細かい仕様まで今回は解説していきたいと思います。
この記事を読むことで、やどりぎのタネに関するプレイングミスを減らしたり、やどりぎのタネに対する対策法がわかるようになるので、よかったらご一読ください。
やどりぎのタネってどういう技?
やどりぎのタネは、命中90の草タイプの変化技で、相手の最大HPの8分の1減らしてそのHP分、自分のポケモンのHPを回復するという長期戦で非常に強力な技となっております。
この技の強力なところは、やどりぎのタネの効果を受けたポケモンがその場に居座っている限り、効果が持続するところにあります。要するに、こちらのポケモンが交換しても相手のHPを吸収し続けるところがこの技の強いところとなります。
なお、草タイプのポケモンには無効化されるので、注意が必要です。
やどりぎのタネと相性のいい技
やどりぎのタネは、相手が居座り続けるほど有利になる技です。相手の交換技を打たせないように、まもると絡めると強い技でもあります。
それから、みがわりも相性がいい技かもしれません。やどりぎのタネで回復したHP分、みがわりを張る回数が増えるので、盤面が整いさえすれば、相手を詰ませることが可能となります。
やどりぎのタネの弱点
効果こそ非常に強力なやどりぎのタネですが、強い技であるがゆえの弱点も存在します。それは、すぐに交代されやすいという点です。
やどりぎのタネと相性のいいまもるですが、そもそも相手が交代技ではなく、素で交換されたらまもるが意味のない技となってしまうどころか、不利対面が出来上がってしまうため難しいところです。
あとは、ちょうはつやアンコールにも弱いところも痛手なところです。さらに、命中90なので、たとえ不利対面ができなくなっている状況だったとしても技を外すリスクがあるため、試行回数を稼がれるといつか外す時が来るというのも難しいところですね。
みがわりを事前に置かれても、やどりぎのタネが失敗するので、これらをケアした立ち回りが必要です。
やどりぎのタネの強み
クエスパトラやフワライドなどのバトンタッチを主体に戦うポケモンに対しては、やどりぎのタネさえ入れば、相手にHPを8分の1ずつ削るというHP上、制限時間を与えることができるようになります。
そう、バトンタッチは相手が使ってきたやどりぎのタネも引き継ぐという仕様があるのです。
余談ではありますが、ほろびのうたもバトンタッチで引き継ぐことになるので、バトンタッチを使うポケモン対策にはいいと思います。ほろびのうたは命中に左右されない技なので、積みポケモンに対して仕事ができます。
やどりぎのタネを使える代表的なポケモン
チオンジェン、オリーヴァ、ブリガロン、オーガポン、エルフーン、キノガッサ(ポイズンヒール型)などが挙げられます。
あまり使う人を見たことはありませんが、個人的には非常に素早さの高いマスカーニャで使うと意表をつけて面白そうと思っています。
特に、前作でもある程度数がいた、特性:いたずらごころをもったやどりぎのタネ、みがわり、まもるを使って詰ませるタイプのエルフーンなんかも少し増えるかもしれません。
やどりぎのタネのまとめ
ここまで紹介してきたやどりぎのタネですが、強すぎず弱すぎず結果として、戦術の一つとしてありというポジションの技だと思っています。最後にポイントをまとめて終わりたいと思います。
- やどりぎのタネは、毎ターン終了後、相手の8分の1減らしたHP分、自身のHPを回復する技
- 自分が別のポケモンに交換しても効果は持続し続ける(相手が交換すればやどりぎのタネ状態は解除される)
- やどりぎのタネを受けたポケモンがバトンタッチをしてもやどりぎのタネ状態は引き継ぐことになる
- やどりぎのタネを撃つ前にみがわりを張られたり、変化技なのでちょうはつで打てなくなったり、即交代させられると効果が半減される
キョジオーンのしおづけ、まもるの択を迫られる感覚と似たような使用感なので、時には攻めるプレイングも必要となるのが、やどりぎのタネの戦術となりうるので難しい戦術かもしれません。