ポケモン対戦において、知っていると便利ないわゆる業界用語のようなものが一定数存在します。今回は、初心者が引っかかる対戦用語についていくつか挙げて解説していきたいと思います。
これを見れば、ある程度の簡単な用語は抑えることができるので、ぜひ読み進めてみてください。
ポケモン対戦用語(3値編)
まずは、ポケモン対戦における、基本中の基本、3値(種族値、個体値、努力値)について用語ピックアップして解説してみます。
種族値
これは、ポケモンの種類毎に設定されているステータスを数値化したものです。これに当てはまるものが、HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの6つとなります。これらをまとめて種族値と呼びます。
例を挙げると、ガブリアスの種族値は、HPからすばやさまでの順番で言うと、108-130-95-80-85-102となります。
このガブリアスの種族値は、よく無駄のないバランス配分だとよく話題にされるため、対戦やり込み勢の人で知らない人はいないくらい有名な話です。
対戦をしている人は、全部把握をしているわけではなく、なんとなくの数値を記憶する程度だという認識が一番合っているかもしれません。なお、初心者が種族値の中で一番最初に覚えるべきものは、すばやさであることも覚えておきましょう。
種族値について細かく解説している記事もあるので、よかったらこちらを参照ください。
個体値
個体値とは、ポケモン1匹毎に設定されている先天的なステータス(言い換えるのであれば、個性的なもの)となっております。同じレベルでかつ、同じポケモンでもステータスの数値が違うのは、大体この数値の影響です。
前作の剣盾までは、メタモンを活用して個体値が最大のポケモンが出るまで孵化厳選を繰り返すという作業が基本でしたが、今作のSVからレベル50で金と銀の王冠が使えるようになり、対戦ポケモン準備の手間が省けるようになりました。
これにより、個体値が低いポケモンも擬似的に高い個体値のポケモンにパワーアップさせることが可能となっております。
王冠に関しては、詳しくは以下の記事を参照して見てください。
努力値
ポケモン対戦においての重要な要素の1つです。ポケモン一体につき、510の数値まで好きなようにステータスに振れるいわば、ボーナスポイントのような要素です。(ちなみに、1つのステータスにつき最大値は252まで振れます)
倒したポケモンによって、手に入るステータス分の努力値が変わってきます。なお、対戦勢のほとんどは、ドーピングアイテム(タウリンやインドメタシンなど)をポケモンにたくさん投与して、努力値振りを終わらす人が多いです。
ポケモンの中でかなり深い要素になっており、ランクマッチ上位層の人は特に複雑な努力値調整をしていることもあります。
努力値について詳しく知りたい人は、こちらの記事もどうぞ。
各ステータスの呼び方と略し方
ここでは、ステータス毎のアルファベットの略し方や簡単な呼び方を解説します。6種類あるのですが、覚えることはそんなに難しくないため頭に入れましょう。
HPの略称
HPは、ヒットポイントの略称でポケモンの体力を示します。ちなみに努力値の説明をしたりする時に、「H252振り」だったり、「Hぶっぱ」と略されたりもします。他のステータスも同様の呼び方をしたりします。
こうげきの略称
ポケモンの物理の攻撃力を表します。対戦界隈での略称は、おそらくAtackの頭文字を取って、「A」となります。
ぼうぎょの略称
ポケモンの物理に対する防御力を表します。対戦界隈での略称は、こちらはぼうぎょのローマ字表記の頭文字で「B」もしくは、Blockの頭文字の「B」に由来しているものだと思います。
とくこうの略称
ポケモンの特殊に分類される攻撃力を示しています。対戦界隈では、ABときたら、流れで「C」?と略称で呼ばれたりします。
とくぼうの略称
ポケモンの特殊に分類される防御力を示しています。対戦界隈では、ABCときたら、D?と言う感じで、由来は不明ですが、「D」と略称で呼ばれたりしますね。
すばやさの略称
対戦において、どのポケモンが先に動くのかを数字で示したステータスとなっております。略称は、おそらくSpeedの頭文字である「S」とよばれたりします。
ちなみに、ステータスで理論上可能な一番高い状態にしたポケモンは「最速パオジアン」といった最速〇〇といった具合に使われます。
ポケモンの性格でよく使う4つの用語
ポケモンの性格は、ステータスに大きく関わってくる要素です。こうげきが1.1倍になる代わりにとくこうが0.9倍になるといった具合に、ポケモンをより効率的に強くするために、使わないステータスに下降補正をかけたりします。
その際によく使う性格をピックアップしたので、これを抑えれば、ステータスの用語に関しては、大体大丈夫だと思います。
いじっぱり・ひかえめ(AS(CS)ぶっぱの場合:準速)
これら2つの性格にするときは、火力を最大にするケースが多いです。ちなみに、いじっぱりはこうげきに1.1倍(代わりにとくこう0.9倍)の補正が乗り、ひかえめは、その逆で、とくこうに1.1倍(代わりにこうげきに0.9倍)の補正が乗ります。
対戦動画とかを見ていると、性格の話もちらほら出てきますが、こちらはステータスの話をしているんだということがわかるようになると思います。
おくびょう・ようき(AS(CS)ぶっぱの場合:最速)
火力を最大からちょっと落として、素早さで勝負する時によく使う性格の名称となります。物理アタッカーなら使わないとくこうを下げてすばやさに1.1倍補正をかける「ようき」、特殊アタッカーなら使わないこうげきを下げてすばやさに1.1倍補正をかける「おくびょう」の性格にします。
種族値と少し似てる?実数値とは
種族値とちょっと似ている用語として、実数値というものがあります。これは、実際のステータスの数値になります。種族値・個体値・努力値・性格の補正を全て反映させてから、初めて実数値という数値が表示されるようになります。
使われる例としては、「このポケモンのAの実数値はいくつなの?」とか、「このポケモン最速のすばやさの実数値は?」という質問の投げかけだったりします。
ややこしいのが、ポケモンの行動順は、種族値だけで決まるわけではなく、正確には、すばやさの実数値によって決まってくることです。
ポケモンの用語(ステータス編)のまとめ
とりあえず、今回は非常に簡単なところであるステータス関連の用語からの解説に着手してきました。最後にポイントをおさらいしてしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
- ポケモンの実数値は3値「種族値・個体値・努力値」と性格をすべて反映して計算される
- ポケモンのステータスは、HP〜すばやさまで、H-A-B-C-D-Sと表記できる
- 性格の中でもよく使われるのがいじっぱり(ひかえめ)とようき(おくびょう)
- ようき(おくびょう)はSにぶっぱしていると最速という呼び方ができる
最初は、アルファベットと3値とかよくわからないかもしれませんが、対戦動画を見たり、ポケモン対戦に興味を示し始めると自然と使えるようになるので、この記事が役に立てたら幸いに思います。