あなたは、ポケモン対戦においてHPの数値を意識したことはありますか?もし、パーティのポケモンのHPの数値が意図せず偶数になっている場合、少し損している可能性があります。
その理由を今回は解説していきたいと思います。なお、今回の記事は、ある程度ランクマッチに潜っている人じゃないと理解しづらい内容となっているので、要注意です。
ランクバトル時レベル50のポケモンのHP実数値
ポケモンのHPの実数値(文字通り表示されるHP)は、個体値が最大が前提として、種族値+75が努力値を振っていないポケモンの数値になります。
このままでは伝わりにくいので、ここはわかりやすくHP種族値100のウーラオスを例に挙げましょう。HPの努力値を一切与えずになおかつ個体値「さいこう」の状態で、いくつのHP実数値になるのかを計算してみます。
種族値100なので、そこに75を加えた数値がHPの実数値になります。なので、HP実数値の結果は175となります。
ポケモンのHPは奇数の方がお得?
ポケモンのHPは、基本的には奇数の方がお得とは言われています。理由は色々ありますが、個人的に1番の理由は、弱点を突かれた際のダメージが2倍で必ず偶数になるため、それが生きる場面が出てきやすいというものです。
他にも、ステルスロックやまきびしなどの定数ダメージが抑えられる、すなあらしのダメージを軽減できるやどりぎのたねやのろいでのダメージが抑えられるといったあらゆる恩恵がこのHP奇数調整にはあります。
どのくらいのHPが理想か?
よく言われる、一番理想的なHP実数値に、191という実数値が存在します。もちろん、種族値が84に満たないポケモン(HP努力値252でちょうど191になるため)は、191にすることができません。
ですが、この191という数値は、いろんな定数ダメージを最小限に抑えるという条件を満たした実数値なので、覚えておくと良いと思います。
HP実数値191の恩恵一覧
これは、一つの例ですが、HP191にするとどのような恩恵があるのか?あくまで一つの要素として、チェックしてみてください。
16n−1 | すなあらしの定数ダメージ最小化 効果はいまひとつの際のステルスロックの定数ダメージを最小化 |
8n−1 | ステルスロックの通常定数ダメージ最小化 特性さめはだの被ダメージ最小化 やけど、どく状態やどりぎのたね等の定数ダメージ最小化 |
6n-1 | ゴツゴツメットに触れた時のダメージ最小化 まきびし2回分のダメージ最小化 |
4n+1 | のろいを受けた時のダメージ最小化 ステルスロック(2倍弱点)のダメージを最小化 みがわりを4回分打てる |
2n+1 (奇数) |
HP満タンの時から計算してステルスロック(4倍弱点)のダメージを2回耐えることが可能 カタストロフィやいかりのまえばなどのHPが半分になるダメージを受けた際にきのみ発動ラインまでいかない調整 じこさいせいの回復量増加 とびひざげりの失敗を2度まで耐えられる |
他のHPの場合の恩恵パターン一覧表
他にもHP調整には、いろんなパターンがあるので、以下、表で載せておきます。
2n(偶数) | はらだいこ後にきのみ発動 |
3n | 特性:さいせいりょくの回復量最大 |
4n | みがわり3回で、カムラのみといった能力上昇きのみ発動 |
8n | 特性:ポイズンヒールの回復量最大 |
8n+1〜3 | ポイズンヒール2回分でみがわり1回分のHP回復 |
10n-1 | いのちのたまのダメージ最小化 |
16n | たべのこし回復量最大 |
50n+1 | ちきゅうなげ、ナイトヘッドのダメージを多く耐えやすくなる最低ライン |
205以上 | みがわりがちきゅうなげ、ナイトヘッドのダメージを一度耐えることが可能 |
決まったHPに調整したい時に便利なツール
今回は、決まったHPの実数値にするには、ポケモン毎にどのくらい努力値を振ればいいのかが一目でわかる、こちらのツールをご紹介します。
ポケモンのダメージ計算のツールなのですが、その一部を使って必要な努力値を算出するという方法があります。
まず、防御側のポケモンの名前を入力して一覧から選びます。次に、HPの数値の欄に決まっている理想のHPを入力します。すると、可能な範囲内であれば自然に努力の数値が算出されます。
他の機能も便利なので、今一度使ってみてはいかがでしょうか。
HP調整まとめ
今回は、複雑な数字がたくさんでてきましたが、今回のHP調整は、重要度は出来たらやる程度でOKです。最後にまとめて終わりたいと思います。
- HPは基本的には奇数になるよう努力値を調整するのがおすすめ
- 191というHP実数値は、色々お得なHPなので覚えておこう
- 表リストを見て、自分なりの調整を考えてみよう
- HP調整は、必ずしも必要なわけではないので余裕があったらやっておこう
結局のところポケモンっていうのは構築が強ければ自然と勝てるゲームなので、HP調整は余裕があればやっておくという認識で大丈夫だと思います。