4ヶ月続くレギュレーションF環境が今月でラストなので、藍の円盤環境も終了間近になりました。そして、4月1日。レギュレーションGのルールの発表がありました。
今回は、ポケモンSVで初めて解禁される禁止伝説級ポケモンの中で、特筆すべきポケモンについて何匹か解説していきたいと思います。
レギュレーションGについて
レギュレーションGの鍵となるのが、禁止伝説級ポケモンの解禁です。1匹だけパーティに加えることができますが、この1匹の枠にどの伝説ポケモンを入れるのか?
伝説ポケモンは、種族値合計数値が一般ポケモンと比較すると非常に高いので、基本的に伝説ポケモンなくして好成績を叩き出すことは非常に難易度が高くなります。
カイオーガ
これは、過去作をやってきた人にとっては、安易に想像できると思いますが、こだわりスカーフを持った雨下のHPが最大のしおふきは、先制技などを持っていないポケモンにとって、非常に脅威です。
それに加えて、今作のテラスタルと非常に相性が良く、素直な水テラスタルと組み合わせると、おそらく、ほとんどのポケモンは2耐えしません。等倍以上でしおふきが通れば、ほとんどのポケモンが一撃で吹き飛ぶ桁外れな火力が出るでしょう。
対策としては、おそらくカイオーガが増えていった場合、水オーガポンの特性ちょすいやトリトドンの特性よびみずなどがあります。
しおふきを受ける前提なのであれば、SVの伝説ポケモン枠である特性:ひひいろのこどうで天候を晴れにできてかつ、ドラゴンタイプを持っているコライドンで込み込みで4分の1のダメージで受けることができるので、カイオーガがスカーフだった場合は、有利対面を作ることができます。
バドレックス(こくばじょうの姿)
ゴースト・エスパーという珍しい複合タイプを持っている前作のDLCにて追加された伝説ポケモンとなっております。弱点も4倍弱点の悪タイプとゴーストタイプの2つのみという一風変わったポケモンとなってます。
このポケモンの恐ろしいところは、とくこう種族値脅威の165に加え、すばやさ種族値が150という、禁止伝説ポケモンの中では、ザシアンの148を抜いたトップクラスのスピードをもっていることです。
耐久面で見ると、合計種族値680の中では火力にどちらかというと寄っているため、やや低めの配分ですが、等倍の攻撃であれば、一回は耐えることはできるくらいのポテンシャルはあります。
そして、アンコールとわるだくみという優秀な変化技を持っているため、この2つを組み合わせた圧倒的制圧力を兼ね備えております。
これはあくまでも予想ですが、アストラルビットを無効化させるためのあらゆるポケモンのノーマルテラスタルが流行るかもしれませんね。
コライドン
SVでパッケージを飾る第9世代の禁止伝説級のポケモンです。竜王戦などで日の目を浴びましたが、非常に強力なポケモンとなっております。
特に、特性:ひひいろのこどうは、にほんばれ+(こだいかっせいの攻撃UPバージョン)の実質2つの特性を合わせたようなものとなっております。
コライドンの種族値は135とそこそこ高い程度に見えますが、特性によって実質179〜180相当の攻撃種族値となります。(天候を上書きされると135にもどりますが)
ミライドンとは違い、自身のタイプ一致技に天候補正を乗せることこそできませんが、持ち前の火力でそこまで気にならないくらいには、破壊力抜群です。
フレアドライブ、げきりん(スケイルショット)、アクセルドライブ(インファイト)の攻撃範囲はおそらく、どんなポケモンでも大半は悪くても確定2発くらいの破壊力は出ると思います。
要するに受けを許さない破壊力を持っているわけですね。
ミライドン
こちらのポケモンもSVのパッケージを飾るポケモンです。コライドンとはまた違い、特性:ハドロンエンジンという、エレキメイカーとクォークチャージの特攻UPバージョンの2つの特性をあわせもったポケモンとなっております。
コライドンは、エレキフィールドの恩恵をタイプ一致で受けることができ、電気技を超効果力で放つことが可能となっております。
ですが、環境に優秀な地面タイプが非常に多く、やや逆風なこともあり、コライドンまで脅威というわけではなさそうです。
とはいっても、特攻に関しては、コライドンと同じく特攻種族値179〜180相当の火力があるため、こだわりメガネを持たせた時の火力は絶大なものがあります。
すばやさも135と伝説ポケモンの中ではかなり早い部類なので、相手への上からの制圧力はかなりあるポケモンだと思います。
ザシアン
前作のザシアンは、ゲーム性が壊れるくらいぶっ飛んだ破壊力を持っていたポケモンでした。こうげき種族値脅威の170。そして、場に出る度に、攻撃ランクが1段階上昇する、特性:ふとうのけん。
後出しで受けられるポケモンは、特性:てんねんをもったヌオーのみと、ヌオーが日の目を浴びていました。
そして、今作からバランス調整のため、特性:ふとうのけんによるランク上昇は、初回に場に出した一度のみとなっております。そして、攻撃種族値も170→150に弱体化。
それでもなお、強力なポケモンとして君臨すると思います。攻防ともにタイプが非常に優秀で、フェアリー・鋼という弱点2つ、耐性11個という破格の性能を持っていて、不一致程度の弱点では倒しきれない耐久も兼ね備えている、恐ろしいポケモンです。
すばやさ種族値148は、無駄がなくすばやさ無振りでも最速100族抜きという非常に強いポテンシャルを秘めています。
個人的な予想では、テラスタルはあまり必要としていないポケモンだと思っています。一度出し負けた場合、その場にいるだけで非常に圧になるポケモンの1匹だと思いますね。
ムゲンダイナ
受けループにおそらく入ってくるであろう候補のポケモンです。
持ち前の耐久力と、毒タイプであるということで、くろいヘドロを持たせたりするとさらに場持ち性能が高くなります。
どくどくと自己再生による耐久型と特攻種族値145を活かしたメテオビームを採用したアタッカー型の2つに大きく分かれると思います。
耐久の数値と、特性:プレッシャーと非常に相性の良いポケモンで相手の殴ってくる技回数に制限を持たせることができます。
なお、今作は自己再生系統の回復技のPPが16→8にナーフされたため、ムゲンダイナ自身も制限が設けられたと考えていいかもしれません。
来たるレギュレーションG環境で、ある程度採用する人がいるくらいには強いスペックを持ったポケモンとなっております。
ただ、コライドンミライドンよりも素早さ種族値が130と、5足りていないのがかなり痛手になると思われます。
さいごに
これは、あくまでも予想の考察に過ぎないため、実際のGレギュレーションのランクマッチでは、どうなるかはわかりません。
ちなみに、今回は挙げていない新ポケモン、「テラパゴス」はどんな型が来るのかが未知数のため、あえて載せていません。
謎が非常に多いため、評価もできなかったのと、やや伝説ポケモンの中では鈍足な部類に入るためちょっと難しい判断になりました。
まだ日にちがありますが、レギュレーションFの最終シーズン、S17に全力で挑んで結果を残すくらい頑張るか、レギュレーションGの最初のシーズン、S18に備えるか各々準備や調整をしておきましょう。