ポケモンSVのパラドックスポケモンがランクバトルで解禁され、ブーストエナジーと組み合わさって、最も素早いと言っても過言ではないポケモン。
それがテツノツツミです。特定の相手にはめっぽう強かったり、時には、一瞬で特殊技で1発で儚く落とされていく。今回は、そんなムラのあるテツノツツミにフォーカスを当てて解説していきたいと思います。
これを見れば、大体のテツノツツミのイメージが掴めると思います。
テツノツツミの基本データ
では、最初にテツノツツミについての簡単なデータを見ていきましょう。タイプ・特性・種族値の順番で解説していきます。
テツノツツミのタイプ
みず・こおりの複合タイプは、攻撃を受ける際のパターンだと弱点4つ、耐性2つのみというシンプルで覚えやすいタイプ相性をしています。
攻撃面で見ると登場当初から言われていることですが、水技(特に使われる技だと「ハイドロポンプ」)と氷タイプの「フリーズドライ」という技の組み合わせだけで、全てのタイプに等倍以上でダメージが通るという特徴があります。
フリーズドライという技は威力こそ70とそこそこの威力ですが、水タイプが含まれているポケモンに対して、本来2分の1補正が乗りますが、2倍の弱点の扱いになるという性能の技となっています。
テツノツツミの特性
テツノツツミの特性は、パラドックスポケモン(未来の姿)の共通の「クォークチャージ」です。発動条件が2つあり、①場が「エレキフィールド」状態の時か、②道具の「ブーストエナジー」を持たせて場に出た時です。
効果は、一番高いステータスに1.3倍の補正が乗るというものです(なお、例外としてすばやさに限り1.5倍の補正が乗ります)。
ブーストエナジーで発動させたステータス上昇は、控えに戻らない限り永久的に続きますが、「エレキフィールド」で上がったステータス上昇は、場が元に戻るとステータス上昇補正も元に戻ります。
注意点は、Yボタンで場の状況を見ても上昇ステータスが表記されないことです。なので、クォークチャージが発動する瞬間を見逃さないようにしましょう。
テツノツツミの種族値
HP | 56 |
こうげき | 80 |
ぼうぎょ | 114 |
とくこう | 124 |
とくぼう | 60 |
すばやさ | 136 |
合計種族値:570
基本的に見かけるテツノツツミは、高いとくこうと素早さを生かした特殊アタッカーが多いです。テツノツツミの強いところは、ブーストエナジーを持たせることで、あのすばやさ種族値200の最速レジエレキですら、すばやさを越えることができないところです。
実質すばやさ種族値136で技をこだわらせないで打てるこだわりスカーフのようなものです。この素早さを抜けるのは、こだわりスカーフ最速ドラパルトと同じくスカーフを持たせたマルマインくらいでしょう。
耐久の数値を見てみると、HP-ぼうぎょ-とくぼうを照らし合わせて、56−116−60と物理耐久は少しだけあって、特殊耐久はめちゃくちゃ乏しいです。タイプ不一致で弱点を突かれる程度でも1発で落とされる可能性があります。
テツノツツミの基本技構成
テツノツツミのテンプレで見かける技が以下4つになります。たまに違う技の採用もありますが、大体この4つの場合が多いです。
フリーズドライ
命中100威力70の氷タイプの特殊技です。相手のポケモンを10%の確率で「こおり」状態にする追加効果があります。相手の受けるタイプで水タイプが効果抜群になるため、ポケモンによっては、4倍弱点になる場合もあります。
前述もしましたが、この技と通りのいい水技の影響で半減以下で受けられるタイプが存在しないです。
ハイドロポンプ
命中80威力110の水タイプの特殊技です。火力こそピカイチの技ですが、いかんせん命中80が足を引っ張りがちです。外したせいで負けたなんてこともよくあります。
この技を撃つのは、有利対面になった時か、外しても影響がない時、有効打がこれしかない時にしましょう。あとは、技外しの20%の確率を引かないことをお祈りしましょう。
みがわり
自身の最大HPの4分の1(小数点以下切り捨て)を減らしてそのHP分の分身を出す技で、ほとんどの変化技をシャットアウトする技です。能力ランクも引き継ぐことができるので、ポケモンによっては、みがわりすら破壊できなくなることもあります。
なお、テツノツツミには積み技がないので、本当に変化技のシャットアウトくらいの使い道がメインとなります。
相手がテラスタルを切ってくる場合、何タイプテラスタルなのか様子見するクッションとして使えます。
アンコールと相性のいい技でもあります。次の項目で解説しますが、テツノツツミの前で積み技は基本的にNGです。
アンコール
相手の最後に打った技を3ターンの間(先行のターンで打った場合、そのターン含み4ターン)打たせることしかできなくさせるSV屈指の害悪技です。
過去作では、Z技やダイマックスなどで、強引にアンコールを帳消しするシステムがありましたが、今作は自身のポケモンのタイプを変更するシステムが目玉なので、必然的に強い技となってしまいました。
相手が火力の低い先制技でテツノツツミ以外のポケモンを倒した場合に使える技です。こおりのつぶてだった場合、微々たるダメージしか入りませんし、ふいうちの場合は、アンコールを打ってみがわりを盾にちまちま攻撃すればOKです。
テツノツツミの選択技
テツノツツミの基本的な4つの技以外の使いやすい技を紹介していきます。型によって、使いやすい技が変わってくると思うので、ぜひ自分なりに使いやすいよう、カスタムしてみてください。
クイックターン
命中100威力60の水タイプの物理接触技です。持ち物ブーストエナジーとは相性の悪い技なので、こだわりスカーフやこだわりメガネを持ったテツノツツミが不利相手と対峙した場合に上から撃ち逃げする技になります。
きあいのタスキを持たせた場合のHP温存と、有利対面の作り直しにどうぞ。
れいとうビーム
命中100威力90の氷タイプの特殊技です。10%の確率で相手のポケモンを「こおり」状態にすることができます。フリーズドライじゃ火力が足りない場合に採用されます。どちらかといえば、こだわりメガネと相性がいい技です。
こごえるかぜ
命中95威力55の氷タイプの特殊技です。当てたら、100%の確率で相手のすばやさランクを1段階下げることができます。
テツノツツミだけじゃ倒しきれないと判断した場合の後続ポケモンにすばやさを落とした相手ポケモンと対峙させたい時などに重宝する技です。
ふぶき
命中70威力110の氷タイプの特殊技です。相手のポケモンを10%の確率で「こおり」状態にする追加効果があります。天候が「ゆき」の場合、必中になります。基本的には、命中が70と低いため、ほとんどの場合採用されません。
特性:ゆきふらしをもったユキノオーと組ませるのもありですが、わざわざそこまでして採用するかと言われると微妙かもという感じもします。
ひやみず
命中100威力50の水タイプの特殊技です。100%の確率で相手のこうげきランクを1段階下降させます。です。稀にアタッカーじゃない型の物理受けテツノツツミがいるので、当たったらレアな個体だと思いましょう。
うずしお
命中85威力35の水タイプの特殊技です。命中不安ではありますが、当たれば追加効果で4〜5ターンの間、相手は交換することができなくなり(ゴーストタイプを除く)、毎ターン終了後最大HPの8分の1(小数点以下切り捨て)のダメージを受けます。
ひやみずとセットで物理受けとして採用するのもありです。もし、つるぎのまいやりゅうのまいを撃ってきた時は、アンコールで起点にしてあげましょう。
ちょうはつ
相手の変化技を3ターンの間(先手で打てばそのターン込みで4ターン)封じることができル変化技です。
個人的に、あまり環境で見たことはありませんが、強い技なので、対受けループパーティにいいかもしれません。
テツノツツミの対策方法
テツノツツミは、そこそこ特殊火力と技のリーチが広いのですが、とつげきチョッキを持っているポケモンにあまり強くありません。もしくは、ラッキーやハピナスといった特殊受けポケモンに対してあまり痛手を与えることができません。
もしくは、カイリューのノーマルテラスしんそく2発で倒すのが簡単な対策だと思います。
なお、その際は相手の裏にゴーストタイプのポケモンがいたらしんそくが透かされるので要注意です。
ブーストエナジーの影響で、こだわりスカーフで上から攻撃することが非常に困難なのでどうしても後手に回ってしまうのが厳しいところです。
テツノツツミまとめ
ここまで、テツノツツミについて書いてきました。長くなってきたので、要点を最後にまとめてみたいと思います。
- ブーストエナジーを持たせればすばやさで上を取れるポケモンはほぼいない
- 水技・フリーズドライの組み合わせで半減以下で受かる複合タイプは存在しない
- アンコールとみがわりでサポートも優秀
- 物理耐久は並よりちょっと高いくらいあり、特殊耐久はかなりもろい
テツノツツミは、扱い方がわかれば頼れるポケモンです。パーティとして運用していくうちに動かし方が自ずとわかっ手くると思います。
最初は水テラスがおすすめですが、しんそく透かすゴーストテラスタルも面白いツツミの使い方です。
あなたもテツノツツミをパーティの一員として使ってみてはいかがでしょうか?使いこなせれば圧をかけられるポケモンですので採用の価値ありです!