今回は、どのシリーズの環境初期に必ずと言っていいほどある程度の使用率を誇っている、ウォッシュロトムについて解説していきたいと思います。
実際、私も剣盾初期の頃や現在のSV環境において、何回か使った試しがあるので参考になれば幸いです。
ウォッシュロトムの種族値や基本データ
まずは、基本中の基本。種族値・タイプ・特性から見ていきましょう。
ロトムの種族値
HP | 50 |
こうげき | 65 |
ぼうぎょ | 107 |
とくこう | 105 |
とくぼう | 107 |
すばやさ | 86 |
HP-ぼうぎょ-とくぼうのバランスは、50-107-107と必要最低限の耐久はあります。基本的に使わない、こうげきの種族値も65と結構控えめで、とくこうの数値は105とそこそこの数値。
すばやさは86で、こだわりスカーフを持たせて、最速ならすばやさ種族値142のあのドラパルトを抜くことも可能。
ウォッシュロトムの特性
ロトムは、夢特性が存在せず、ふゆうのみになります。弱点を1つ、実質無効化できるのも強みです。
ただ、注意したいところがオノノクスといった「特性:かたやぶり」をもったポケモンのじしんなどの地面技です。こちらの特性を無効化して撃てるので、注意しましょう。
ウォッシュロトムのタイプ
みず・でんきの複合です。このタイプは、SVでいうとウォッシュロトムのみです。過去作込みで考えるとランターンもいますが、今作の初期環境では存在は確認できていません。もしかしたら、いずれDLCで来る可能性もあります。
話を戻して、ウォッシュロトムですが、突出してめちゃくちゃ高いステータスはパッと見ありませんが、このポケモンの強みは弱点の少なさと絶妙な数値のすばやさにあります。
みず・でんきという複合タイプの弱点は、くさ・じめんのみです。(ふゆうもちなので、弱点は実質草タイプのみ。)
環境に多い、サーフゴーのゴールドラッシュといった、はがねタイプの技を4分の1に抑えることができるため、ハバタクカミとも相性抜群。
ですが、タスキしんりょくマスカーニャにどちらも弱いので注意しましょう。
こだわりスカーフとウォッシュロトムの相性
ウォッシュロトムの一つの強みとして、こだわりスカーフとの相性の良さでしょう。素早さ上、上から相手を攻撃するのも強いです。
ですが、個人的なオススメとしては、こだわりスカーフを「トリック」という技で相手に押し付けることで、相手の受けポケモンの機能を停止させることです。
さらに、すばやさ1.5倍という恩恵はなくなりますが、こちらは技を自由に選択できる強みもあります。なお、注意したいところは、相手の使っている、素早さ1.5倍の恩恵がメリットになるポケモンです。
なので、トリックを使う際は、相手の盤面を見極めてから使いましょう。
ウォッシュロトムのわざ候補
ウォッシュロトムは、サポート技と電気技のレパートリーが優秀なので、一通り押さえておきましょう。相手にするときも、何が飛んでくるのかというのがわかってくるので、覚えておくと後々有利に立ち回れるでしょう。
ハイドロポンプ
ウォッシュロトムの水タイプの基本技として、ハイドロポンプがあります。命中80と、あまり高い数値とはいえませんが、威力110と当たった時の火力は凄まじいものがあります。特に、水技というのは通りがそこそこいいタイプの技なので、命中にさえ目をつむれば、優秀な技といえます。
10まんボルトとほうでん
10まんボルトは、電気タイプの威力90の高火力技でなおかつ命中100のメインウエポンです。10%の確率でマヒさせることもあるので、非常に強い電気技です。
なお、もう一つの候補技として、ほうでんもありますが、こちらは命中100、威力が80と火力が控えめですが、相手をマヒにする確率が30%とやや高いです。
ボルトチェンジ
命中100・威力70とほかの電気技と比べて火力が一見低いですが、技を撃った直後に交代もできるので、苦手な相手には、打って逃げるという芸当も可能です。
なお、地面タイプのポケモンに打つと、交換すらできずに終わってしまうので、地面タイプのポケモンが相手の控えにいるかどうかも考えながら打ちましょう。
あくのはどう
ゴーストタイプへの打点に。特に、仮想敵としてドラパルトが挙げられます。ただ、抜群はつけてもサブウエポンのため、火力は控えめで、正直ワンパンは厳しいかもしれません。20%の追加効果で相手を怯ませます。
ここぞというときに上から打てるといいかも。でんじはのまひ効果と組み合わせれば、相手の行動不能率を上げられます。
イカサマ
こうげきの数値を使わないからこそある、命中100で威力95のあく技です。相手のこうげきの数値を参照して撃つ技で、つるぎのまいやりゅうのまいをされた時には、高火力が出るので、採用される技の候補でもあります。
テラバースト
今作の大体のポケモンが覚える技です。もちろん、ロトムも覚えます。よくある使い方としては、フェアリータイプにテラスタルしてドラゴンタイプに抜群を取れるという芸当ができます。選択肢の一つとしてどうぞ。
ウォッシュロトムのその他補助技
こちらは、補助技リストになります。大まかに押さえておきたい技をまとめたので、覚えておきましょう。
トリック
今回の記事のコンセプトとして、一番最初にあえて載せました。相手のもちものと自分のポケモンの持ち物を交換する技です。これにより、相手は最後に打った技しか打てなくなり、こちらは、相手のもちものを確認することができます。
エスパータイプの技ですが、補助技なので、あくタイプのポケモンにも無効化されません。この技を無効化できるポケモンに、サーフゴーがいるのでそこだけ要注意です。
おにび
ウォッシュロトムは、見た目上水複合で、あまりイメージしづらいですが、おにびを覚えます。アタッカーに対しておにびを当てれば、相手のアタッカーの機能をほぼ半壊させることが可能なので非常に強力です。
なお、スカーフをもったロトムとはあまり相性がいい技とは言えないので注意が必要です。さらに、環境ポケモンにセグレイブがいるため、特性のねつこうかんでこうげきを1段階上昇される恐れもあります。
命中は85と絶妙な数値で、強力な「やけど状態」にする反面、それなりの数値になっているので外れた時は上手くリカバリしていきましょう。
でんじは
当ててしまえば、まひ状態にできるため相手の高速アタッカーの機能を半壊させることができる補助技です。
昔は、命中100の非常に強力な技でしたが、昨今のポケモンでは、強すぎるがゆえに、命中90に弱体化されました。
まひ状態のポケモンは、3分の1の確率で動けなくなる効果とすばやさが2分の1の補正が乗る効果があります。
みがわり
相手の変化技を受け付けない効果をもった(ふきとばしや音技は貫通します)、自身の体力の4分の1のHPを持った分身を作りだす非常に強力な補助技です。この技の強みは、食べ残しを持たせた場合に真価を発揮されると思います。
あくびをするヘイラッシャに対して、非常に強く立ち回れるのでお勧めしたい技の一つでもあります。
わるだくみ
自身のとくこうを2段階上昇させる強力な積み技です。シンプルに火力を上げたい時に使いましょう。特に、相手を眠らせてから使うと非常に強力です。
リフレクター・ひかりのかべ
さらにロトムには、両壁どちらも覚えるので、物理と特殊、場面に応じて対応できます。ただ、特性がすりぬけのドラパルトには無効化される技なので、そこだけ注意しましょう。
さいごに
ロトムは攻撃からサポートまで、幅広い技を覚えるので、非常に優秀なポテンシャルを持ったポケモンです。
初心者から上級者まで、非常におすすめのポケモンになります。
なお、マスカーニャやモロバレル、キノガッサを筆頭とした、草タイプに対して打点がないのがややネックかもしれません。ほかのポケモンで補ってくことが必要かもしれません。