今回は、あくびステロ展開で有名なカバルドンについて、今回は触れていきたいと思います。
環境で高すぎず低すぎず、いつも中堅くらいの立ち位置にいる物理受けとして名高いカバルドンですが、最初に種族値を見ていきましょう。
カバルドンの基本情報
カバルドンのどういうところが強いのか?そして、なぜこんなに使われるポケモンなのか?
その理由を細かく砕いて解説していきます。
カバルドンの種族値
HP | 108 |
こうげき | 112 |
ぼうぎょ | 118 |
とくこう | 68 |
とくぼう | 72 |
すばやさ | 47 |
(合計種族値:525)
個人的には、非常に無駄のない配分だと思っています。理由の一つとして、HP-ぼうぎょ-とくぼうの数値の配分のバランスが良いです。物理受けで非常に優秀な数値とやや硬い特防方面。
さらに、受けばかりに注目がいきがちですが、こうげきも決して低いわけではなく、112と、下手するとアタッカーでも違和感のない数値を満たしています。
そして、鈍足ポケモンの中ではそこそこ早いすばやさ47という数値。この47という数値は最終進化系の中では実はカバルドンのみという唯一無二の数値なんです。
カバルドンのタイプ・特性
タイプはじめんのみの単タイプです。弱点は、みず・こおり・くさというわかりやすいタイプです。ボルトチェンジを無効化できるのも強みです。
カバルドンの優秀な理由として挙げられるもう一つの要素。それは、特性のすなおこしです。カバルドンが場に出ただけで、すなあらし状態にできるというこれは非常に便利な特性なんです。
居座る相手のポケモンに対しては、毎ターン16分の1ずつダメージを与えることができるし、タスキを削ることもできる。ステロのダメージも換算すると長期戦で非常に有利になります。
そして、これはあまり見ないケースですが、もれなくいわタイプのポケモンのとくぼうを1.5倍状態にすることもできます。(すなあらし状態時のみ)
カバルドンの基本的な技構成
カバルドンといえば初心者から上級者までテンプレート化している、とある4つの技があります。
それが、じしん・あくび・ステルスロック・ふきとばしの4つ。もしくは、ふきとばしの枠がなまけるというカバルドンの使い手もいます。
ちなみにこの4つだけの技が非常に奥の深いんですよね。使い手次第でこのポケモンの強さは、大化けします。
カバルドンの技:じしん
これは、純粋な攻撃技です。命中100で飛行タイプと特性ふゆうのポケモンには当たらないというシンプルな技です。
ですが、ステルスロック展開後、あくびを打つかじしんを打ったほうが強かったりの判断力が問われる、基本の型のカバルドン唯一の攻撃技です。
カバルドンの技:あくび
ステロあくびループで名高い、諸悪の根源である技のひとつなあくび。
この技の恐ろしさは、ランクバトル中級者ならおわかりいただけると思いますが、次のターンねむり状態に陥ってしまうという、寝るまでにラグがあるところにあります。
りゅうのまいやめいそうを積んでくる相手ポケモンに対しても強いです。
なお、ラムのみやみがわりで対処もできる技でもあるので、相手の動き方に異変を感じたら状態異常回復のラムのみを警戒しておきましょう。
カバルドンの技:ステルスロック
もしカバルドンが倒されてもこの技だけ打てれば、最低限仕事はしたと捉えることもできる技です。
場に着地した瞬間、後続のポケモンに負荷をかけられるので、それだけステルスロックは強い技です。
さらにこの技は、受けるダメージがタイプ相性によって影響を与えるためウルガモスやリザードンといった、いわタイプ4倍弱点を持っているポケモンの場合、一回場に出ただけでなんと半分の体力になってしまいます。
逆に、半減タイプを持ったポケモンに対しては、ダメージを与えるという考え方よりも、きあいのタスキ潰し程度に考えたほうがいいかもしれません。
カバルドンの技:ふきとばし
この技は、ほかの技と違って、やや使い方が難しいかもしれません。ステルスロックがまかれている状態であれば、あくびとふきとばし、どっちが相手を不利な状況にさせることができるかという択をせまられることもあります。
なお、ふきとばした場合のデメリットとして、相手が眠気状態を抜け出せる点が挙げられます。
そして、ふきとばしは、相手の思考を無視してランダムにポケモンを引きずりだすため、良くも悪くも予想だにしない状況になる可能性もあるため、この技を選択する際は、注意しましょう。
カバルドンの対策法は?
これがわかるか否かでは、立ち回りの上手さに差がでてきてしまいます。ちなみにカバルドンは、初手選出適正がかなり高いため、相手のパーティにいたら警戒して立ち回った方が良いでしょう。
カバルドンの弱点は、ちょうはつです。これを打たれてしまうとステロをまく、あくびをうつという仕事ができずにほかのポケモンに交代を余儀なくされることがあるので使う側としては、ちょうはつをケアした立ち回りをしましょう。
カバルドンのもう一つの弱点は、純粋な高火力特殊技です。いくら耐久値がそこそこ高いといっても純粋な火力で押されてしまえばごり押し火力で倒されてしまいます。
上位帯では、たまにとくぼうに努力値を振った特殊耐久型カバルドンもいたりするので、なんともいえないところです。
カバルドンの立ち回り考察とあくびの役割
カバルドンの初手あくびを打つ理由については、色々あります。
相手で物理アタッカーが来たケースでは、攻撃を受け流しつつ相手は引かないと不利な対面ですので、交代せざるをえません。
ということはどういうことなのか?答えは、裏のもう一匹のポケモンのあぶり出しです。そして、同じポケモン2体であくびループしている間、微量ですが、すなあらしのスリップダメージが入ります。
そして、タイミングを見計らって安全にステルスロックをまけたら、万々歳ですね。ステロをまいたタイミングで高火力特殊アタッカーがきても他のポケモンでケアを考えましょう。
あくびは次のターンに眠らせる効果がありますが、それと同時に相手のベンチに控えている裏のポケモンを確認するプレイングにおいてアドを取れる非常に優秀な技です。
サーフゴーに要注意
さいごに、カバルドンを語る上で外せない天敵ポケモン、サーフゴーについて触れておきます。
タイプ上は有利に見えますが、サーフゴーというポケモンには、あらゆる変化技を無効化する特性、おうごんのからだがあります。ステロあくびループを脱出することができるこのポケモンは、素直にじしんを打つのがいいでしょう。
なお、ひこうテラスタルを切られた場合、みがわりわるだくみで、逆にカバルドンを起点に火力やみがわりを残された状態でこちらの不利をとってしまうため、注意が必要です。