ミミッキュにまつわるエピソードでこんなものが私にはあります。ポケモン剣盾時代、対戦において、「最後の１匹がミミッキュなら負けだからそれ以外で！！」と何度もお祈りしていた記憶があります。
そこまで言われるミミッキュの強さについて今回は解説していきたいと思います。ランクバトルの嫌われ者で名高いそんなポケモンですが、なぜそこまで嫌われているのか？
今回は、その訳について、書いていきたいと思います。
ミミッキュの基本データ
まずは、基本中の基本、ミミッキュの基礎データについて見ていきましょう。タイプ・特性・種族値などを整理してみたので早速覚えておきましょう。
ミミッキュのタイプ
ミミッキュは、第７世代にて登場したアローラ地方から参戦したポケモンです。タイプは当初は初である、ゴースト・フェアリーの複合タイプ。この複合タイプは、攻防共に優秀です。
どちらも比較的通りの良いタイプなので、特に弱点を突ける相手だったら基本的には勝てると思います。
干渉するタイプこそ少ないですが、無効タイプが３つある時点で既にもう優秀ですね。ドラゴンタイプの技を無効化する貴重なフェアリータイプ枠として採用の価値ありです。
ミミッキュの特性
ミミッキュが持っている唯一無二の特性：ばけのかわですが、相手をしているとこれが非常に厄介です。
この特性は、相手のどんな攻撃技でも一度だけ無効化して代わりに自身のHPの8分の1ダメージにして受けることができます。
なお、一部のポケモンで特性：かたやぶりのポケモン（デカヌチャンやオノノクスなど）がいる場合、ばけのかわが発動せずにそのままダメージを受けてしまいます。
ばけのかわがはがれたフォルムに変わります。要するにミミッキュを倒すには、少なくとも2回以上攻撃しなければならないということになります。
加えて、ミミッキュはとくぼうが105とそこそこ高いので、等倍程度の特殊技の場合、2回目の攻撃で倒しきれないケースもあります。
種族値
| HP | 55 |
| こうげき | 90 |
| ぼうぎょ | 80 |
| とくこう | 50 |
| とくぼう | 105 |
| すばやさ | 96 |
合計種族値：476
ミミッキュは種族値だけ見るとパッとしないように見えるかもしれません。ですが、一度攻撃技を無効化できる特性：ばけのかわと、そこそこ高いすばやさがポイントです。
ミミッキュの特性と攻撃種族値90と高いとは言えませんが、いのちのたまを持たせて火力を補い、素直にアタッカーを務めさせるのも強いです。
ミミッキュの覚える技（攻撃に直結する技）
ミミッキュはタイプ一致技が威力低めだったり命中不安だったりという要素こそありますが、最低限の攻撃技は揃っています。
サブウエポン（タイプ不一致技）はそこまで多くないですが、状況によっては輝ける技があります。それでは、紹介していきましょう！
じゃれつく
命中90威力90のフェアリータイプの物理の接触攻撃技です。追加効果で、10%の確率で相手の攻撃ランクを１段階ダウンさせる効果があります。
ミミッキュのメインウエポンの一つで、大体のミミッキュが攻撃技で採用していると思います。地味に攻撃を外すこともあるのが使ってて怖いところですね。
シャドークロー
命中100威力70のゴーストタイプの物理の接触攻撃技です。この技は、急所ランクが＋１という特徴があります。普段時の攻撃技の急所率は24分の１ですが、この技が急所に当たる確率は８分の１となります。
素の火力はちょっと物足りない感じがしますが、盤面に応じてゴーストテラスを切ってあげることで補うことができます。
かげうち
命中100威力40のゴーストタイプの物理接触技です。優先度が＋１の先制技です。
カイリューのしんそくは優先度＋２なのですがタイプ上、実質無効化できるので、パオジアンのこおりのつぶてやふいうち、最速ウーラオスのアクアジェット以外では大体先制できると思います。
すばやさの負けている相手やあと一歩で相手のポケモンを倒せそう！ってところで使えるところが、ミミッキュの強いところです。
つるぎのまい
自身の攻撃ランクを２段階上昇させる技で、ミミッキュの代名詞といってもいいかもしれません。
特性：ばけのかわを盾にしてこの技を積んでから、攻撃に転じるといった戦法がシンプルに強いです。
ウッドハンマー
命中100威力120の草タイプの物理接触技です。反動で相手に与えたダメージの33%分のダメージを自分も受けます。サブウエポンとしては非常に優秀なところがあります。
特性と上手くかみ合っている技かもしれません。水テラスを切ってきた相手に強く出れるというのもポイントです。
ドレインパンチ
命中100威力75の格闘タイプの接触技です。与えたダメージの2分の1のHPを回復することができます。
この技は、ドドゲザンといった、格闘４倍弱点を持っているポケモンに有効です。
ナイトヘッド
自身のレベル分のダメージを相手に与える特殊技です。ランクバトルでは50レベル固定になるため、相手のHPを50削る技となります。
尖った火力にはなりませんが、のろいなどと組み合わせて定数ダメージを与えてくるミミッキュの使い手が上位勢に以前いたことがあったため、攻撃技として、簡単に紹介させていただきました。
ミミッキュの覚える技（サポートや補助技など）
ミミッキュの覚える技には、優秀なサポート技も豊富にあります。その中から代表的な技をいくつかピックアップしたいと思います。
おにび
命中85で、相手を状態異常「やけど」にします（炎タイプのポケモンには無効）。当たれば相手の物理アタッカーの機能をほぼ停止させることができます。
特性：ばけのかわもあるので、相性のいい技かもしれませんね。
でんじは
命中90で相手を状態異常「まひ」にすることができます（電気と地面タイプのポケモンには無効）。
当てれば、しびれて動けない可能性やあいてのすばやさを半減させた状態にできます。
のろい
ゴーストタイプであるミミッキュが使うこの「のろい」の効果は、漢字で言うと「呪い」になります。
自身のHPを2分の１（小数点以下切り捨て）削ってターン終了時に相手の最大HPの4分の1ずつダメージを相手は受けるという変化技になります。
意識しなければいけない点は、テラスタルでゴースト以外の選択肢を取ると、自主退場できなくなるので要注意です。（すばやさを１段階下げてこうげきとぼうぎょを１段階上昇させる効果になります）
あまえる
命中100で相手のこうげきランクを２段階下げる効果を持っている変化技です。こうげきとすばやさを１段階ずつ上げるりゅうのまいを使えるポケモンに対して、強く出れます。
いたみわけ
自身の現在HPと相手の現在HPを足して２で割った数値をお互いのHPにします。自身のHPが減れば減るほど相手の体力を大きく減らしてこちらが回復できるという性質を持っていて、みがわりと相性のいい技ですね。
トリック
自分の持ち物と相手の持ち物を入れ替えるエスパータイプの変化技です（エスパーですが悪タイプのポケモンにも効果あり）。
ミミッキュは、すばやさ1.5倍になる代わりに１つの技しか打てなくなる道具、こだわりスカーフを持たせてすばやさ種族値96という絶妙な高さからの相手にスカーフ押し付けるという芸当ができます。
トリックルーム
すばやさの低いポケモンが先に動くことができる「トリックルーム」という場を５ターンの間展開する変化技です。現状、優先度が最も低い「−７」の技であるため、絶対後行になる技です。
ミミッキュより遅いはずのポケモンが先に動いた場合、トリックルームを展開されると警戒した方がいいでしょう。
ミミッキュの覚える技まとめ
ミミッキュのことに関する技や情報を書いてきましたが、最後にポイントをまとめて終わりたいと思います。
- ミミッキュは、専用特性：ばけのかわがあり、一度だけ攻撃技を実質無効化（最大HPの8分の1のダメージで抑えることが）できる
- ミミッキュは、フェアリー・ゴーストタイプなので、無効タイプが３つもある
- １ターン目でばけのかわを盾にしてつるぎのまいを使ってから２ターン目で有利な技を使っていく戦術がベター
- でんじは、おにび、のろいといった、変化技のプロフェッショナルなので、相手にすると非常に厄介なポケモン
ミミッキュは、専用特性：ばけのかわが優秀でなおかつ変化技も豊富に覚えることができるので無償で突破するのが非常に困難なポケモンです。
起点作成から、純粋なアタッカーまでこなせるため、型が多く、使いこなせれば非常に強いポジションを確立できるポケモンです。
最初は、「じゃれつく」「シャドークロー」「かげうち」「つるぎのまい」の４つのテンプレートな技構成があるので、初めてミミッキュを使いたいという方は、ぜひお試しあれ。
