今回は、技の優先度について解説していきます。どちらかと言うと、ポケモンのランクマッチを始めたての人、いわゆる初心者向けの内容となっております。
この技の優先度について理解しておくことで、いざという時になんでこっちが早く動いたのか?もしくは、先手を取れる技を打ったはずなのに先に動かれてしまったという原因がわかるようになると思います。ぜひ、最後までご一読ください。
技の優先度って何?
たまに、過去の記事で優先度+1だったり、−3の技だったりといったあまり聞きなれない単語があるかもしれません。これってなんなの?って言う疑問に対して、今回は深堀りして解説していきたいと思います。
技の優先度とは、ポケモンが行動する際の順番を決められる際に、一番最初に適応される概念となります。それを解説する前に、前提としてポケモンには、「すばやさ実数値が1でも高ければ、必ずそのポケモンが先に行動できる」と言うルールがあります。
しかし、技の中には、先制技という概念もあります。でんこうせっかや、アクアジェット、そしてこおりのつぶてなんかが代表的な先制技の例です。
この先制技と呼ばれるものは、総じて+○という優先度が設定されています(○には数字が入ります)。細かい解説は、次の項目でしますね。
技の優先度の解説(プラス編)
技の優先度には、プラスとマイナスがあります。大体の技は±0に設定されています。先制技と呼ばれるものは、優先度+1だったり、2だったりします。まもる系統の技はそれよりも優先度が高く+4でもあります。
この技の優先度を知っておくことで、より対戦知識を深めることができて対戦の有利不利がわかるようになります。
カイリューが強いと言われてる理由の1つが、マルチスケイルと優先度+2のしんそくと言う技に隠されています。
例を挙げると、カイリュー側がしんそくを選択して、悪ウーラオスがふいうちを選択している場合があるとします。優先度を見ていくと、しんそくは+2で、ふいうちは+1。
なので、すばやさはウーラオスが勝っているけれど、優先度が先に順番を決める要素としてあるので、この場合、先手でカイリューが動き、後手にウーラオスのふいうちが決定されるわけです。
なお、ふいうちは後手になると失敗するという特徴があるので、ウーラオス側は何もできずに順番を終えてしまいます。
技の優先度の解説(マイナス編)
ここで、さらにややこしくなってくるのが、技の優先度にはマイナスも存在するというところです。正直言ってマイナーな技に多いのがこの優先度マイナスの特徴ですね。
マイナーではありますが、その中でもおそらく一番有名な優先度マイナスの技が、カウンターやミラーコートといった反射技です。優先度はどちらも−5に位置します。
次点でおそらく有名な技が、トリックルームという技です。この技の優先度はなんと脅威の−7。どんなに素早いポケモンが使っても、必ず後行で発動する技になります。
マイナス同士での技の優先度の具体例として、初手にガブリアスとクレセリア対面だと考えます。
ガブリアスは、ドラゴンテールを選択、そして、クレセリア側は、トリックルームを選択したとしましょう。優先度で見るとドラゴンテールは優先度−6でトリックルームは優先度−7。
よって、優先度が1高いガブリアスのドラゴンテールが先に決まって、相手は技を打つ前にドラゴンテールによる強制交代を余儀なくされるといった具合です。
技の優先度リスト(プラス編)
技毎に決められているので、代表的な技の優先度をまとめてみました。これを見れば一目瞭然だと思うので、必要な盤面に見比べて覚えてみてください。
優先度+5
てだすけ(基本的にダブルバトル専用)
優先度+4
まもる系統の技全般(みきり、まもる、こらえる、トーチカ、ニードルガード、スレッドトラップ)
優先度+3
ねこだまし、ファストガード、ワイドガード、トリックガード、はやてがえし
優先度+2
であいがしら、しんそく、フェイント、サイドチェンジ、このゆびとまれ、いかりのこな
優先度+1
つぶらなひとみ、アクアジェット、みずしゅりけん、バレットパンチ、でんこうせっか、こおりのつぶて、ふいうち、マッハパンチ、アクセルロック、しんくうは、ジェットパンチ、かげうち、グラススライダー(場がグラスフィールドかつ地面に着地している場合のみ)、じんらい
技の優先度リスト(マイナス編)
次は、逆に技の優先度がマイナスに設定されている技を並べてみます。
優先度−1
過去作のあてみなげのみ。(今作は該当技なし)
優先度−2
該当技なし(特定の条件下で再現可能かもしれないが、そこまでしてやるメリットもなし)
優先度−3
きあいパンチ(攻撃技を受けたら不発に終わる技)
優先度−4
ゆきなだれ
優先度−5
跳ね返し技系統(カウンター、ミラーコート)
優先度−6
強制交代技系統(ふきとばし、ほえる、ドラゴンテール、ともえなげ)とテレポート
優先度−7
トリックルーム
トリックルーム下では優先度はどうなるの?
トリックルームが展開されている時に、すばやさが低い順に動けるようになるということは、優先度はどうなるのか気になる人もいると思います。
その答えは、トリックルームで変わるのは、すばやさ基準の概念のみなので、優先度はそのままということになります。
ドラゴンテールやふきとばしで相手を交代させ続けて、ステルスロックのダメージを稼ぐという芸当はしっかりとできないようになっています。
特性:いたずらごころの優先度について
この特性:いたずらごころには、自身の変化技を優先度+1で打てるという特徴があります。なお、攻撃技に関わってくる特性ではないので、あまり攻防には関わってこないので、そこまで気にする要素ではないと思います。
技の優先度が同じ場合の処理
この場合、すばやさが高い方(トリックルーム下では遅い方)が先に行動できるようになります。
優先度±0の普段の技同士の処理と同等になります。
技の優先度まとめ
ここまで色んな事象を例に出しながら、技の優先度についてまとめてきました。最後に、ポイントを絞ってまとめたいと思います。
- 技の優先度には、プラスからマイナスまで幅広くある
- すばやさが勝っていても技の優先度が負けていれば優先度が高い方が先に動く
- トリックルーム下でも技の優先度が高い方が先に動ける
- 優先度が同じ場合は、すばやさが高い方が先に動ける
以上になります。これで技の優先度に関しての理解はバッチリだと思います。この記事を読んで優先度を理解しながら、先手後手について考えるきっかけになったらいいなと思います。