12/6の「テラスタルフェスex」から登場した新カード、スボミー。新規カード発表の時点で、とんでもないポケモンが来たと、話題になっていました。
実際に、何戦かジムバトル・トレーナーズリーグで環境調査のために対戦してきたので、スボミーが与える対戦環境の変化もあったため、詳しく書いていこうと思います。
スボミーの基本データ
ポケカ公式HPより引用
スボミーの基本の情報ですが、草タイプのポケモンで、HPは30で非常に低いですが、進化前のベイビィポケモンに分類されるため、これは共通しております。
弱点は、炎タイプで抵抗力はなし。逃げエネは0となっております。
ワザが、エネ0で打てるむずむずかふんとなっております。10ダメージ相手に与え、追加効果で、次の相手の番、相手は手札からグッズを出して使えない。
いわゆる、グッズロックというものですね。率直な感想として、0エネでやっていい効果ではないですね笑。しかも、現状ではこれを無効化する術がありません。困りましたね。
スボミーの強力なポイント(グッズロック)
ポケカ公式HPより引用
スボミーの強い理由として、主に2つの理由があります。
1つは、前の項目で説明した0エネで相手にダメージを与えつつグッズロックできる点にあります。
特に、2段階進化を可能としていた「ふしぎなアメ」が使えなくなったり、ポケモンを山札からサーチする術である、ボール系統(ヒスイのヘビーボール、ネストボール、ハイパーボール、なかよしポフィンなど)のグッズカードが全て使えなくなります。
ポケモンカードは、デッキの20枚前後くらいは、グッズで占領しているケースが多いです。さらに、ACE SPECがグッズの場合、それすらも使えなくなってしまいます。
そのため、グッズ頼りのデッキを使っていた場合、むずむずかふんの次に自分の番が返ってきた場合、身動きが取れずに番を返す盤面が少なくありません。
スボミーの強いポイント(逃げエネ0)
スボミーの2つ目の強いポイントとして、逃げエネ0にあります。にげエネ0ということは、いつでも逃げることが可能ということ。
これによって、基本的に何かを倒された時に、とりあえずバトル場に出しておくことができるんです。
まずは、自分のベンチのポケモンの準備をしておき、最終的に攻撃する準備が整ったら、スボミーをベンチに逃してから、ベンチで準備したポケモンでワザ宣言する。
これができるから、非常に強力です。
HP30という低さを活かす
ポケカ公式HPより引用
仮に、スボミーが倒されたとしても、サイドを1枚先に相手に取らせれば、カウンターキャッチャーで、相手のexポケモンを呼び出せば返しでサイドカードを2枚取りできるというテクニックがあります。
エネが3個といったやや重いワザで、無色タイプのエネが必要な場合、カウンターゲインも活用できますね。
これらのカードを用いて、盤面を有利に進めていけるのも戦術の1つだと思います。
スボミーの役割
ジムバトルやトレーナーズリーグに参戦をしてきて、気が付いたことがあります。それは、スボミーはあくまでもデッキの引き立て役だということ。
いわば、環境を動かす力はありますが、主役ではなく、主役を登場させるまでの時間稼ぎをさせるというもの。
中には、スボミーからグッズロックを仕掛けてから、さらに強力なグッズロックや相手の妨害をすることに長けたデッキを使う人もいるかもしれませんが、今回戦った対戦相手に、妨害戦術を得意とするデッキの人はいませんでした。
1ターングッズを縛って相手の行動を制約するだけで勝率をグーンと上げるという戦術を使っているデッキが大半でした。
そして、むずむずかふんでグッズロックを最速で打てる、後攻を狙うプレイヤーが体感増えていた印象がありました。
ちなみに、試合終盤のタイミングだと、スボミーはおそらく活躍できないのでその点も気をつけましょう。
スボミーによる環境デッキの変動
ポケカ公式HPより引用
今回のスボミー登場によって、テラスタルフェスex環境序盤ではありますが、リザードンexが環境を制圧していましたが、かなり数を落とす結果となりました。
そして、シティリーグ上位入賞者の結果を見る限り、ドラパルトex、サーナイトexあたりが数を増やしていました。
その他にも、ルギアデッキ、ミレイドンex、タケルライコex、ブリジュラスexと続いています。
多分、シティリーグ全体の割合で見るのと、上位で結果を残してるデッキの割合で見るのとでかなり変わってくると思います。
今回は、このデッキが非常に多い1強環境ではないので、非常に興味深い結果となっているのが面白いところですね。
スボミーのまとめ
ここまで、スボミーの情報と、それを取り巻く環境を実際の経験とともに感じたことを書いてきました。最後に、要点をまとめておきます。
- スボミーの強みは、ワザによるグッズロックと逃げエネ0による攻撃・妨害の切り替えができるフットワークの軽さ
- スボミーは倒されやすいHPをしているため、仮に倒された時はカウンターキャッチャーなどを使って反撃するのもあり
- 環境を見ると、リザードンデッキは数を減らしてサーナイトやドラパルトデッキなどが増えていた
ちなみに、スボミーのワザでのグッズロックによって、ポケカがストレスが溜まる環境になるかと思っていましたが、実際はそういうわけでもありませんでした。
1ターン稼いでアドを取りにいくという動きが非常に強いというのが分かったのが大きい収穫でした。今後もスボミーと向き合っていかなければならないと思うので、対策が大変ですが、頑張っていきましょう!