今回は、ポケモンSVで初登場した新600族のポケモン、セグレイブについて解説していきたいと思います。
筆者にとっては、セグレイブを使う側ではなく、対策に回る側のポケモンだったのでどちらかと言えばセグレイブを活躍させる視点よりも、「セグレイブをどう倒すか?」という方に視点を合わせて解説していきたいと思います。
セグレイブの基本的な情報
タイプ:こおり・ドラゴン
特性:ねつこうかん
夢特性:アイスボディ
種族値:
HP | 115 |
こうげき | 145 |
ぼうぎょ | 92 |
とくこう | 75 |
とくぼう | 86 |
すばやさ | 87 |
合計種族値:600
セグレイブのタイプや強み
こおり・ドラゴンというのは、非常に攻撃範囲が広いです。特に、相手にトドメを刺す際は、専用技のきょけんとつげきという技が非常に強力です。
こうげき種族値145で威力120をタイプ一致で打てるので鋼・フェアリー以外のポケモンには大きな痛手を与えられます。しかし、耐えられてしまった場合、次受ける攻撃が2倍で通ってしまうので、使いどころが難しい技となっています。
弱点5つ(岩・格闘・ドラゴン・鋼・フェアリー)、耐性3つ(草・電気・水)と受けるタイプとしてはそこまで優秀ではありませんが、今作のシステム「テラスタル」と非常にマッチしたポケモンとなっております。
テラスタイプの候補としては、じしんをタイプ一致で打てるようになり、弱点だったタイプの補完ができる地面テラス。セグレイブ対策の受けに使われる水タイプポケモン、ヘイラッシャに強く出れる電気テラスの2つが主に挙げられます。
また、特性であるねつこうかんによって、おにびをシャットアウトしつつこちらのこうげきを一段階上昇させることができます。
セグレイブの種族値配分と600族であること
600族なだけあって、攻守ともにバランスがいいです。ほとんど使われないとくこうが低く、代わりにこうげきの種族値が尖っている。
防御面は、HP-ぼうぎょ-とくぼうのバランスを見ると、115−92−86と非常に高い水準です。弱点は前述した通り、5つあるので種族値のわりに柔らかく感じるかもしれませんが、その弱点はテラスタルで補えます。
テラスタルを切ったセグレイブはかなり強力で持ち前の耐久とパワー、そして絶妙なすばやさによって、一度りゅうのまいを使われた際は止めるのが難しいです。
セグレイブといかさまダイス
そして何よりも、こうげき種族値145から繰り出されるつららばりにいかさまダイスを組み合わせたセグレイブは、通りのいいこおりタイプ技で単発25×4〜5で、推定威力100〜125に匹敵します。
さらに代表的なポケモンでタスキをもったキノガッサを貫通して倒せるポテンシャルがあります。しかし、相手もそう甘く氷技を打たせてくれないとは思います。
キノガッサのテラスタルはほのおが多いのですが、逆を言えばそこで相手のテラスタルを強要することも可能です。
セグレイブととつげきチョッキ
いかさまダイスとも相性がいいセグレイブですが、とつげきチョッキを持たせることでアタッカーと特殊受け両立させることも可能です。
その結果、ただでさえ硬い耐久面に磨きをかけることができ、対面で非常に強力なポケモンになります。
りゅうのまいで3タテを狙うことはできなくなる反面、特殊アタッカーがメインの相手パーティに対して、きょけんとつげき、つららおとし、じしん、テラバースト(電気テラスの場合)で非常にリーチの広い攻撃範囲を出すことも可能です。
テラバーストの枠が地面テラスの場合、対面性能の強いこおりのつぶてでもいいかもしれません。
こおりタイプのライバル、パオジアンとの比較
レギュレーションCにおいて、使用率上位に君臨しているこおりタイプのポケモン、パオジアンとの比較をしてみると、特性の性質上、リーチの広い悪タイプ複合を見るとアタッカー性能こそセグレイブの方がやや劣っています。
ですが、パオジアンはつららばりを覚えないので、キノガッサに強く出れるポケモンとしては、セグレイブに軍杯が上がります。
そこだけで差別化はできていると思います。しかし、SV環境上位で使われるポケモンとしては、パオジアンのすばやさ種族値は135と非常に高く、テツノツツミに次いで2番目に高いです。(マルマインを除く)
そして、何よりもリーチの広い技の一つ、せいなるつるぎを覚えるのがパオジアンです。
セグレイブを入れるかパオジアンを入れるかは、パーティバランスによって変わってくると思います。
セグレイブとタイプ相性まとめ
テラスタルを切ることで、こおり・ドラゴン・じめんかこおり・ドラゴン・でんきをタイプ一致技として打てる技範囲を持っているセグレイブですが、ここまで色々な情報を綴ってきました。
ここで、一旦情報をまとめておきましょう。
- テラスタルは、相性補完が取れるじめんかでんきがオススメ
- 持ち物は、もちまえの耐久とこうげき種族値を生かしたとつげきチョッキかいかさまダイスがオススメ
- 一撃でしとめづらいタスキキノガッサに対して、つららばりで一撃で落とせる数少ない貴重なポケモン
- りゅうのまいをした後は、おにびを受け付けないため、受けポケモンがいないと止められない抜き性能をもっている
シーズン4では、トップ3に入るほどの使用率を誇っていましたが、4災ポケモンが参入した結果として、今は使用率がやや高いくらいに落ち着いたポケモンになりました。
ですが、決して対面した時は油断できないレベルのスペックを持った子なので、相手する時は注意しましょう!