SV環境21シーズン目にして、初めて最終3桁まで来れました。まず初めに、ここまで足を運んできていただきありがとうございます。
元の記事のポケモンとの技やテラスタイプの違いも紹介しつつ、自分なりにアレンジできた構築だったかなと思い、構築記事を残すことになりました。
構築経緯
SV環境で、なかなか思うように勝てずに、途方に暮れていたところ、とある方の助言を頼りに構築をすでに完成されているレンタルパーティを使うところから始まりました。
メジャーすぎる伝説ポケモンを軸にすると自分自身の腕では、型の開拓が進みすぎていて深く理解しきれない傾向になるため、なんとなく肌に合っているポケモンを探し求めていった結果、ホウオウ軸という構築に出会いました。
参考記事:【S19使用構築】最終158位(レート2025) 瞑想ホウオウ構築 -ヘイラッシャは見せポケ- (ポケモンSV シングル)
見た目も好きだし小さい頃の思い出補正もあるし、時に特性の再生力を駆使して戦う様は、まさに不死鳥をモチーフにしたポケモンさながらだなぁって感じました。
上記の構築記事のベースを崩さずに、自分なりにアレンジを加えて使いやすいパーティに変えてランクマに挑戦したところ、無事最終日に滑り込みで882位という3桁順位でフィニッシュを迎えることができました。
個体解説
それぞれの役割について個別解説していきたいと思います。とは言っても、努力値の振り方は、紹介した記事の人と全く一緒です。技とテラスタイプを一部変更しています。
1.ホウオウ
持ち物:オボンのみ
テラスタイプ:電気
特性:さいせいりょく
性格:わんぱく(B↑C↓)
実数値(努力値):212(244)-150-154(236)–117-174-114(28)
技構成:聖炎、10万ボルト、瞑想、自己再生
伝説枠の1匹。初手選出率はほぼこの子で、ミライドン対面の場合ほぼ100%電気テラスを切ります。初手押す技も大体聖炎で、やけど50%はバグクラスで強く、半端な交代を許さないという圧がありました。
全てのポケモンは、参考にした記事のお方と努力値は一緒です。水ラオス、キラフロルやキョジオーンに対しては、例外として引かざるを得ないですが、迷ったらホウオウ出せば大体解決しました。
ただでさえ高い特防種族値154が、瞑想でさらに特殊耐久を上げる+10万ボルトの火力上昇というおまけ付きで強化されるのは、非常に魅力的でした。
伝説枠なだけあって、選出率TOPと言っても過言ではなかった。
2.パオジアン
持ち物:きあいのタスキ
テラスタイプ:ステラ
特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり(A↑C↓)
実数値(努力値):155-189(252)-101(4)-xx-85-187(252)
技構成:氷柱落とし、不意打ち、氷の礫、剣舞
タイプ一致先制技両採用のいじっぱりで使いました。特に、ここぞというときの剣舞の積み性能は凄まじく、こちらが2回舞ったら最後、先制技だけで3タテという状況もたまにありました。
特に、ママンボウ入りには、剣舞が非常に刺さりが良く、タスキじゃない黒バドレックスなどに対しては、礫で確定1発だったりしました。
テラスタイプ:ステラとの兼ね合いも非常に強かったです。ラッシャなどの特性天然のポケが控えてなければほぼ勝ちという盤面もありました。パオジアンミラーで相手が陽気な場合には打点がないので、それだけ注意。
個人的には、MVPを上げたいポケモンでした。選出率2位。
3.カイリュー
持ち物:こだわりハチマキ
テラスタイプ:鋼
特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり(A↑C↓)
実数値(努力値):173(52)-204(252)-116(4)-xx-121(4)-125(196)
技構成:神速、逆鱗、アイアンヘッド、地震
元々けたぐりだった枠をアイアンヘッドに、そしてテラスタイプを鋼タイプに変えました。これにより、フェアリーテラスのポケモンを狩ることができて、タスキじゃないカミをワンパンする想定でしたが、主に相手のフェアリーテラスのケアに一役買ってくれました。
ノーマルテラスが多いカイリューの中、あえて鋼にすることで、例えばムゲンダイナに対して毒をケアしたりしました。
すばやさは同族意識で、かなり素早いカイリューとなっており、また炎オーガポンに対して強く出れたりしたので、選出率は低かったものの非常に強力でした。
ステルスロックをいかに撒かせない立ち回りをするかが重要なポイントでした。
選出率はそこまで高くなく6位かな。それでも縁の下の力持ちでした。
4.ハバタクカミ
持ち物:ブーストエナジー
テラスタイプ:悪
特性:こだいかっせい
性格:ずぶとい(A↓B↑)
実数値(努力値):157(212)-xx–117(252)-156(4)-156(4)-160(36)
技構成:ムンフォ、たたりめ、電磁波、挑発
ブエナHBカミ。水ラオスにテラスタル権を強引に切らせたり、ステロ撒き要因を挑発で阻害したりとかなり活躍してくれました。電磁波に関しては、肝心なところでしっかり当ててくれたため、わりと運は上振れてくれたかもしれない。
タスキ黒バドやスカーフ黒バドケアのための悪テラス。
ブーストエナジーを象徴するポケモンで、このアイテムが一番似合うポケモンなのかもしれない。
特に挑発のおかげで、勝てた試合は数知れず。この技が今回のハバタクカミのMVPです。
選出率は、3位でした。
5.ヘイラッシャ
持ち物:食べ残し
テラスタイプ:炎
特性:てんねん
性格:のんき(B↑S↓)
実数値(努力値):257(252)-120-183(252)-85-86(4)-36(S0)
ウェーブタックルは打点として非常に火力が高かったのですが、反動で生死が問われる盤面が多かったため、反動なしの安定打点のアクアブレイクを採用。
そして、眠る枠をまもるに変えて、一定数体力が回復する、物理ポケモンに対して、永久機関にすることを可能にしました。
テラスタイプは、炎オーガポンや白馬バドレックスを見据えて炎に変えました。S0なので、トリル下ではほぼ上から動けるメリットもあり、最遅にしています。
特に、コライドン入りや水ラオスに対して必須級のポケモンなので、出番は結構多かったです。
鈍いを入れることで、相手の身代わりラオスなどに対しても強く出れるようにしました。
選出率は、4位。のろいで相手を詰ませて勝つ頼もしいポケモンでした。
6.ガチグマ(アカツキ)
持ち物:隠密マント
テラスタイプ:毒
特性:心眼
性格:図太い(A↓B↑)
実数値(努力値):220(252)-67–165(76)-156(4)-104(148)-76(28)
技構成:ハイパーボイス、大地の力、月の光、瞑想
ホウオウ軸にしていると、やや重いグライオンに対しての解答です。毒にならないというメリットを活かすために毒テラスタルでの採用。
そして、キョジオーンに対して非常に強く出れる隠密マントを持ち物として採用。
正直にいうと技として、ブラッドムーンが欲しかったけれど、コスモパワーを積んでくるムゲンダイナに対して、圧をかけるためとPP枯らさないように立ち回れる、ハイパーボイスをあえて採用。(元記事の人と変わらないけど)
毒テラスは、炎オーガポンに対しても有効に働きました。
選出率は、5位と高くなかったけれど、カイリューと同じく、出たときは非常に活躍してくれました。
重いポケモン
炎オーガポンやキラフロルを絡めた構築、そしていかさまダイススケショ型コライドンが非常に厳しかったです。
水ラオスにも非常に弱く、初手でよく出されます。こうなると、ヘイラッシャに引かざるを得ません。
キョジオーンが環境終盤に非常に数を増やしていたため、ホウオウで強引に電気テラスを切って、瞑想を積んで体力管理をしながら起点にしたり、隠密マントガチグマを裏に控えさせたりと対策をしてました。
そして、その後は、そこまで重くないポケモンになりました。不利に見える盤面をどう崩すのかが鍵となっている試合が多かったです。
さいごに(これから最終3桁台を目指す方に向けて)
仕事終わりで潜ったのにも関わらず、徹夜して無事最終3桁順位を到達することができました。
ここで、学びが1つありました。もちろん3桁順位を絶対に取ってやるという意思はあったのですが、勝とうが負けようが、最後まで諦めずに駆け抜けた結果の副産物として、最終882位という爪痕を残すことができました。
徹夜をしましたが、眠くなるどころか、どんどん感覚が研ぎ澄まされて、頭の中で、ある種のゾーンに入って鋭い読みやプレイングを通すことができました。
絶対負けないという強い意思や諦めずに挑戦し続ける「メンタル(心意気?)」が結果を出すために大切な要素の1つなんだと感じました。
元の構築記事でお世話になったDAIさん。まだ、知り合って間もない、最終日に励ましてくれた通話仲間の方たち。そして、対戦してくださったポケモンに関係する方に感謝を込めて、この記事を終わりたいと思います。
それでは、ありがとうございました。
レンタルパーティや結果の証明画像
参考記事:【S19使用構築】最終158位(レート2025) 瞑想ホウオウ構築 -ヘイラッシャは見せポケ- (ポケモンSV シングル)