剣盾に引き続き、SVにも続投したポケモン、モロバレル。ダブルで主に活躍していますが、シングルでもたまに目にするポケモンの1匹です。
キノガッサと同じキノコを冠するポケモンとして相手を眠らせる強い技、キノコのほうしを覚えるポケモンの一体です。今回は、そんなモロバレルについて対策法をお伝えします。
モロバレルの基本データ
では、早速モロバレルについて簡単な基本データを見ていきましょう。キノガッサとはまた一風変わったキノコポケモンなので、たまに選出画面で見ることがあると思います。
しっかりと特徴を押さえておくことで、対策もわかってくるでしょう。
モロバレルの種族値
モロバレルの種族値ですが、見た目のごとく頭でっかちな種族値をしてます。HPがそこそこ高くて、素早さが非常に低いポケモンとなっております。では、見ていきましょう。
HP | 114 |
こうげき | 85 |
ぼうぎょ | 70 |
とくこう | 85 |
とくぼう | 80 |
すばやさ | 30 |
合計種族値:464
鈍足ポケモンの激戦区(激戦区といっても、大体努力値を振ることはないでしょう)のすばやさ30族で他の種族値が平均的なポケモンです。強いていうのであれば、最低限の受けの数値は持っているということです。
HP-ぼうぎょ-とくぼうの数値のバランスは、115−70−80とちょっとだけぼうぎょ面が柔らかく、特殊受けの方が向いている印象です。
攻撃面では、両方同じの85とどちらでもいける種族値をしていますが、種族値特殊技の多いくさ・どくタイプという点もあり特殊型のモロバレルの方が多いですね。
モロバレルのタイプ
タイプ:くさ・どく
こちらのタイプ複合タイプは、キノコのほうしややどりぎのたねをはじめとした、草タイプの変化技無効とどくどく無効化、交代後にどくびし回収できる点からサポートするポケモンとして見るとかなり優秀です。
フェアリータイプに弱点を付ける貴重などくタイプを持っているのですが、もう一方のタイプはくさタイプで、注意したい点が環境に存在するサーフゴーの存在です。
モロバレルにとって、どく無効、草半減で打点がないため、起点にされる恐れがあります。なので、どちらかと言うと、特殊受け寄りで(物理も行けなくはないけど思ったより柔らかいかも)対面で強いというよりも、サイクル戦向けなポケモンと言っていいでしょう。
一目でわかるモロバレルのタイプ相性早見表を載せておきますね。
モロバレルの特性
特性:ほうし(接触技を使ったポケモンに対して3割の確率で、「どく」「まひ」「ねむり」のいずれかの状態異常にする)
夢特性:さいせいりょく(他のポケモンと交代するとHPの3分の1が回復する)
※モロバレルの型にもよりますが、基本的には鈍足で攻撃を受ける機会が多く後攻キノコのほうしとさいせいりょくの相性がいいので、こちらを採用されやすいです。
モロバレルのいいところとしては、一撃で倒しきらないとキノコのほうしで眠らされ、その後交代されて、こちらが不利になる可能性があるというところです。
モロバレルの脅威:キノコのほうし
モロバレルと対面した時に第一に考えることがキノコのほうしをどう対策するかです。対策法の一つとして、ちょうはつや、みがわりをもったポケモンがいれば、キノコのほうしを未然に防ぐことができます。
1ターン以上相手を行動不能にさせるこの技は非常に強力で、その1ターンで有利不利が逆転するポテンシャルを秘めた技なので、極力眠らされずに倒したいところです。
ただ、強力な技であるがゆえに、対策済みというトレーナーもそこそこいます。モロバレルを使う側に回る場合は、立ち回りをしっかり考えておきましょう。
モロバレルの耐久について
耐久の数値上、HPの数値よりもぼうぎょかとくぼうに努力値を振ってあげた方が耐久力が上がるポケモンです。
もちろん、ぼうぎょかとくぼう、どちらか片方に特化させると固くなりますが、もう片方の数値がおざなりになってしまうのでモロバレルは上級者向けのポケモンだと思っています。
総合耐久指数を上げるために、HP-ぼうぎょ-とくぼうにそれぞれバランス良く努力値を振ってもいいのですが、そうなるとこうげきかとくこうどちらか極端に高いポケモンに対して力負けしてしまいます。
モロバレル自体の弱点もほのお、こおり、エスパー、ひこうと特段メジャーなタイプではないのですが、現環境で厳しいポケモンがひこうテラスタルでテラバーストで殴ってくる、使用率TOPを誇るカイリューです。
そして、こだわりハチマキだった場合、テラスタルを受けで使ったとしてもモロバレルが半減タイプクラスじゃないとほとんど受けきれないかもしれません。
モロバレルの対策法
簡単な対策法は前述しましたが、特に代表的な対策ポケモンとして、キノコのほうしをはじめとした変化技を無効化できる優秀な特性:おうごんのからだをもったサーフゴーがいます。
相手のこうげき数値を参照してダメージを与える技、イカサマを一応モロバレルも覚えますが、弱点を突いたとしてもサーフゴー自体のこうげき種族値自体が60と非常に低いので、高いダメージは見込めません。
特に、ぼうぎょに努力値を振られているサーフゴーに対しては、みがわりを破壊することすらできません。
なので、モロバレルを使いたいという人は、後出しでサーフゴーを出された時には即座に別のポケモンに交換するよう心がけましょう。
もしくは、状態異常を回復させるもちもの、ラムのみを持ったポケモンにめっぽう弱いです。
モロバレルのダメージ計算例
ここでは、念の為最悪のケースを想定して、ぼうぎょ特化の方のモロバレルに対して計算しております。相当防御に特化させない限りは大体1発で倒せますが、細かいデータを記しておきます。
(なお、モロバレルはぼうぎょよりも、基本的にとくぼうに振るポケモンなので、以下の例は耐えられたら事故レベルのお話です。)
①こだわりハチマキカイリューA特化いじっぱりひこうテラバースト
HB↑特化モロバレル 124.8〜148.4%(確定1発)
H252振りモロバレル(等倍テラスタル時)92.3%〜109.5%(乱数1発)
②A特化いじっぱりカイリューひこうテラバースト
HB↑特化モロバレル 83.2〜99.5%(ギリギリで確定2発)
H252振りモロバレル 123.0%〜146.6%(確定1発)
③A252特化ようきパオジアンのつららおとし
H252振りモロバレル 112.2%〜133.0%(確定1発)
HB↑252特化モロバレル 76.0%〜89.5%(確定2発)
④A252特化ようきセグレイブのいかさまダイスつららばり
H252振りモロバレル 119.4%〜176.4%(確定1発)
HB↑252特化モロバレル 79.6%〜122.1%(乱数2発)
モロバレルの弱点・対策法まとめ
モロバレルはキノガッサよりは脅威ではありませんが、ポケモンによっては倒しきれない場合、後攻でキノコのほうしを撃たれます。
相手にとってキノガッサと違って、後手で眠らせるので、起きるのが1ターンずれるメリットがあります。
なので、エースのポケモンで突破が困難なポケモンに対して、モロバレルに眠らせてから無償で別のポケモンに交代させて有利対面を作る流れが取れる、サポートするのが得意なポケモンです。
そんなモロバレルについてさいごに要点をまとめて終わりたいと思います。
- 後攻でキノコのほうしを打ってくるので、ちょうはつやラムのみやみがわりが有効
- 対策ポケモンとして非常に有効なのがサーフゴー、カイリュー、パオジアン、セグレイブなど
- 素早さが低く、ダメージを受けてから行動するポケモンだが、特性:さいせいりょくがあり、サイクル戦で真価を発揮するポケモン
現環境では、4災ポケモンのアタッカー、パオジアンが多く非常に立ち回りにくいポケモンですが、一定数使ってくるトレーナーはいるので、相手の選出画面にいたら、サイクル戦になると覚悟して試合に臨みましょう。