ポケモン界を象徴していると言ってもいいほど有名なポケモン、ピカチュウ。その人気は、たまに新弾でピカチュウがパッケージを飾る拡張パックが発売されたり、高値の超レアカードが何種類もあるほど。
今回は、現在のスタンダードレギュレーションで使える(2025年時点)レギュHのカードである、拡張パック「超電ブレイカー」にてパッケージを飾ったポケモン・ピカチュウexについて解説していきたいと思います。
色々な裁定があるカードですが、簡単に性能や強みを紹介していきたいと思います。
ピカチュウexの基本データ

ポケカ公式HPより引用
まずは、ピカチュウexの基本のデータを見ていきたいと思います。雷タイプのたねポケモンで、exルールを持っているので、きぜつしたら、サイドを2枚取られますが、それに見合ったポテンシャルはあります。
HPは200で、テラスタル状態のピカチュウexとなっていて、通常のテラスタルはタイプが変わりますが、このピカチュウexは、テラスタイプ:ステラという状態です。
元々のタイプの雷タイプのままで、ステラタイプの特徴的なのが、ワザを打つためのエネルギーが3種類のエネルギーが必要となっています。
そして、弱点は闘タイプで、抵抗力のタイプはなし。にげるために必要なエネルギーは1個となっています。
ピカチュウexの特性:がんばりハート

ポケカ公式HPより引用
このピカチュウexの特性:がんばりハートは、HPがまんたんな状態のとき、、このポケモンがダメージを受けてきぜつするとき、きぜつせずに、残りHPが10の状態で場に残るという効果です。
ゲームのポケモンで言うところのきあいのタスキみたいな効果です。
いわゆるACE SPECのポケモンのどうぐである、サバイブギプスを常備したような特性となっています。
つまり、1ターンで正面突破するには、何かしらダメカンを乗せる効果を使ったりサマヨールなどのカースドボムといった特性を絡めてからワザで倒す必要があります。
ワザ・トパーズボルト
草・雷・鋼の3タイプのエネルギーを要するワザで、非常に打つのに条件が厳しいワザになりますが、なんと脅威の300ダメージが出ます。
そして、このポケモンに付いているエネルギーを3枚トラッシュするというデメリットもありますので、普通に打つと連発するのは難しそうですね。
ですが、最近では、メガシンカポケモンexの登場によって、HPの水準が上がってきて、今後はやや火力が足りなくなりそうな気配がしますね。
ピカチュウexをゼロの大空洞のトリガーとして使う

ポケカ公式HPより引用
ピカチュウは、たねポケモンで雷タイプのテラスタルポケモンという唯一無二の個性があるため、ゼロの大空洞を使って、ベンチを5匹から8匹に広げる効果を使えます。
さらに特性のがんばりハートがあるので、場持ちが良く、ミライドンデッキのメインアタッカーではなく、システムポケモンとして使われることもありますね。
ミライドンexの特性:タンデムユニットを使い、ミライドンexとテツノカイナを山札からベンチに呼び出して、テツノカイナを呼び出します。そして、呼び出したミライドンexのいタンデムユニットで別の雷タイプのポケモンを2匹呼び出すというコンボでガンガン盤面を進めていきます。
その後、エレキジェネレーターを使って雷エネをテツノカイナに供給していき、後攻1ターン目で進化前のたねポケモンをごっつあんプリファイを狙っていくスタイルがあります。
ピカチュウexをメインアタッカーに

ポケカ公式HPより引用
ピカチュウexをメインアタッカーにするには、できるだけACE SPECをポケモンのどうぐである、きらめく結晶にする必要性があります。
きらめく結晶をサーチするために、1〜2枚ほど、スタジアムのタウンデパートを入れてもいいかもしれません。
そして、エネルギー供給に必須級であるアカマツを使って、基本エネルギーである草・雷・鋼のどれかを2種類選んで片方のエネルギーをピカチュウexに付け、その後、手札に加えたもう片方のエネルギーを付けます。
そして最後に、きらめく結晶をピカチュウexにつけてこれでようやく最速でトパーズボルトが打てます。1発300ダメージなので脅威の破壊力です。
※きらめく結晶とトパーズボルトの裁定について

ポケカ公式HPより引用
きらめく結晶の効果は、「テラスタル」のポケモンがワザを使う時、そのワザを使うためのエネルギーは、1個ぶん少なくなる(少なくなるエネルギーのタイプはどれでもいい)というものです。
しかし、一方でピカチュウexのワザ・トパーズボルトのテキストには、「このポケモンについているエネルギーを3個選び、トラッシュする。」とありますね。
きらめく結晶をつけた状態でワザを使うためのエネルギーを2つ付いているので条件を満たしているけれどトラッシュするエネルギーが3つもない。
これだとトパーズボルトが使えるのかどうかわかりませんね。公式のQ&Aを見てみると、以下のように記述があります。

ポケカ公式HPより引用
これは、どういう理屈かというと、ポケカでは、条件を満たしている効果を進めている途中に、不可能な処理が出てきた場合、可能な範囲で処理を進めるというものがあります。
きらめく結晶によって、ワザを打つ条件を満たしているも、3つエネルギーをトラッシュが処理できない→やむをえず最大でついている2つ分のエネルギーをトラッシュするという進行になるためです。
以上が、ポケカのちょっと複雑な裁定の1つになります。
ピカチュウex【ステラ】のまとめ
ここまで、簡単なピカチュウexの紹介からちょっと複雑な裁定について解説してみました。
最後に要点をまとめて終わりたいと思います。
- ピカチュウexは、特性のがんばりハートのおかげで一撃のワザのダメージで倒すことができない
- 1ターンできぜつさせるには、特性などで事前にダメカンを乗せておく必要性がある
- テラスタルのたねポケモンなので、ゼロの大空洞の稼働要員として、非常に適正がある
- ピカチュウexをメインアタッカーにするには、ACE SPECをきらめく結晶にする等、それなりに必要な事前準備が必要である
- きらめく結晶がついた状態でワザ・トパーズボルトを使う際は、本来エネルギーを3枚トラッシュするという処理をしなければいけないが、不可能なため、エネルギーを2枚トラッシュでワザが使える
マシマシラが汎用ポケモンになっている都合上、残念ながら、現在の環境デッキの一角にはいないですが、ピカチュウexは、ミライドンデッキに必要なシステムポケモンなので、覚えておきたいところです。
以上、超電ブレイカーのパッケージになったポケモン・ピカチュウexの解説でした。