いのちのたま。それは、どんな技も1.3倍の火力にする魅力的な火力増強アイテムです。なお、相手にダメージを与えた後に、少しHPを削ってしまう諸刃の剣です。(玉だけど)
今回は、そんないのちのたまについて、ちょっとした仕様などの解説をしていきたいと思います。
いのちのたまの詳細データ
いのちのたまは、ポケモンに持たせると攻撃技の火力を1.3倍にしてくれる強力な効果を持っています。タイプ一致・不一致問わず、1.3倍普段の火力よりもダメージを与えることができるので、ポケモン単体の火力の底上げとして最強格の道具です。
打ち分け出来る道具の中ではトップクラスの火力増強になると思います。
そして、冒頭にも述べましたが、攻撃技を打った後に、最大HPの10分の1のダメージを受けることになります。
ということは、HP調整すると効率がまた違ってきます。もちろん、調整する余裕があればの話ですが。
いのちのたまの最高効率は10n-1の調整ですが、HP調整に関して詳しくは、こちらの記事でも紹介しているので、よかったらどうぞ。
いのちのたまはこういう時に使おう
火力を上げるからには、やはりつるぎのまいやりゅうのまいなどの積み技を覚えているポケモンでの全抜きを狙ったり、トリックルーム軸で高火力を打ち出せるポケモンで全抜きを狙ったりするポケモンなどとの相性が良いでしょう。
個人的におすすめのポケモンは、きあいのタスキを持っていないパオジアン、トリックルーム展開後の最遅調整の赫月ガチグマ、特殊なテラスタイプ・ステラでのハバタクカミなどです。
可能性は無限大にあるのですが、火力が足りていても、相手のタスキもちのポケモンに攻撃を耐えられて倒されるというケースもあるので、事前にステルスロックを撒いておくなど一工夫必要かもしれません。
いのちのたまの注意点
いのちのたまは相手を一撃で倒せなかった時、10分の1のダメージを受けるのに加え、相手の反撃のダメージを受けてしまう場合、次の攻撃でのたまの反動ダメージで倒されたり、ゴツゴツメットに触れたりするとさらに場持ちが悪くなります。
運が悪ければ、攻撃して相手を倒したと同時にこちらもいのちのたまダメージで、倒れてしまったりする可能性は十分にありえます。
その際は、攻撃を素直にするのか、はたまたいったん入れ替えてから、相手の最後のポケモンに対してのとどめを刺す要因として残しておくのか考えておきましょう。
加えて、いのちのたまは、一度攻撃してしまうと持ち物がばれるという側面もあるので、持ち物の匿名性がないところがあるため、道具がばれていても対策しようがないという自信のあるパーティであれば、使う価値ありといったところです。
いのちのたまの変わった仕様
特性:ちからずくのポケモンにいのちのたまを持たせて攻撃するとちょっと特殊な処理が施されます。
特性:ちからずくというのは、追加効果のある技の火力を1.3倍にすることができるのですが、代わりに追加効果が無くなるという特性です。(自身にデメリットのある技を除いて)
ちなみに、ばかぢからなどの撃った後に、こうげきとぼうぎょが1ランクずつダウンするという効果は、自身のデメリット効果なので、しっかり発動します。
この特性:ちからずくといのちのたまを持たせると火力の上昇が重複してなおかつ、いのちのたまの攻撃後のダメージを受けないという処理になります。
非常に強力ですが、この特性のポケモンも限られている上、相手のぼうぎょにデバフをかけるというバトル場にいる限り常に発動している特性:わざわいのつるぎを有しているパオジオンと比較すると、ちょっと物足りないところもありますが。
いのちのたまのダメージを受ける効果は攻撃技のみ
変化技が使えなくなる、とつげきチョッキや同じ技しか使えなくなるこだわり各種アイテムなどと違って、変化技もしっかり両立できるのが、このいのちのたまの強みです。
技を使った場合、道具がバレると前述もしましたが、変化技だけしか使っていない時は、いのちのたまの技使用後のダメージを受けることがないので、その点は利便性がある道具です。
いのちのたまを持っていることがバレてもいいタイミングは、相手にとってもう止める術が限られている時かもしれませんね。
いのちのたまについてまとめ
今回は、いのちのたまの仕様や持たせることで変わった効果を得ることができる特性について等、焦点をこの道具に絞って解説してきました。
最後にポイントを絞ってまとめておきましょう。
- いのちのたまは、持たせると攻撃技の威力が1.3倍になる代わりに、最大HPの10分の1のダメージを受ける道具
- 基本的には、高速アタッカーやトリックルームで全抜きするタイプのポケモンに持たせるのが無難
- 特性:ちからずくと合わせて使うと、追加効果がもともとある技に限り、10分の1ダメージを受けずに済む仕様がある
- 攻撃した直後に、道具バレするので、撃つタイミングに要注意
ポケモン単体の火力を底上げしたい時や、こだわり系の火力増強アイテムを持たせることができない状態でかつ、いのちのたま自体をほかのポケモンに持たせていない状態であれば、活躍するアイテムかもしれませんね。
特徴を掴んだ上で、持たせるかどうか吟味しておきましょう。