今回紹介するポケモンは、グライオンです。鈍足ポケモンだけでは詰みかねない恐ろしいスペックをもったポケモンなので、ある程度対策しておかないと詰みかねないのが恐ろしいポイントです。
今回は、そんなグライオンの動き方や強いポイントなどをご紹介します。
グライオンの基本データ
グライオンには、基本データだけでも十分強い理由がいくつかあるので、そこを見ていきましょう。
グライオンのタイプ
グライオンは、地面・飛行とランドロスと同じタイプをしています。すでに、これだけでタイプ上優秀なことがわかりますね。1匹で、地面と電気の一環を切ることができるのは非常に強力です。
その反面、氷4倍弱点・水2倍弱点なので、不意の氷テラバーストや水ウーラオスには注意が必要です。
グライオンの特性
グライオンの特性は3つ(すながくれ、かいりきバサミ、ポイズンヒール)ありますが、グライオンを語る上でベースとなる特性として、ポイズンヒールが大多数でしょう。
ポイズンヒールという特性は、自身がどく・もうどく状態の時に、毎ターン終了後に8分の1のHPを回復するという非常に回復量が大きい特性となっています。16分の1ではなく、8分の1というのが肝となっています。
これにより何が起こるかというと、グライオンより遅いポケモンがもうどく状態になった時、相手のポケモンはみがわり→まもるを繰り返すだけで、基本的に詰み状態となります。恐ろしいですね。
相手が音技を持っていない限りまもるとみがわりを挟めば、基本的にはみがわり分のHPの元を取れるので、突破できません。
種族値
では、早速グライオンの種族値を見ていきましょう。
HP | 75 |
こうげき | 95 |
ぼうぎょ | 125 |
とくこう | 45 |
とくぼう | 75 |
すばやさ | 95 |
かなり無駄のない種族値をしているのが特徴的です。耐久寄りのポケモンではあるのですが、それにしてはかなりすばやさが高いのが相手する際の厄介ポイントです。
すばやさ無振りでも実数値115という受け寄りのポケモンにしては、破格の素早さを持ち合わせています。
そして基本的に使わないとくこうが45で、こうげきは95とやや物足りない種族値かもしれませんが、基本的には殴りに行くポケモンではないため、最低限の火力はあると考えましょう。
耐久的にも、HP-ぼうぎょ-とくぼうのバランスを見てみると、75−125−75と物理方面に非常に固く特殊方面も並くらいの耐久はあるので、努力値の振り方次第で、かなり固くすることは可能です。
グライオンの基本的な技構成
これらの技は、グライオンのテンプレ技として覚えておきましょう。カバルドンのじしん、あくび、ステロ、ふきとばしと同じ感覚で覚えるといいでしょう。
じしん
グライオンのメインウエポンです。どくどくの効かないポケモン(毒・鋼)には、地震が通るというタイプ一致で放てるので、実はかなり相性補完のとれた技です。
注意したいポイントは、ふゆうもちで鋼テラスタルをされると、グライオン側は、どくどくも地震も無効化されて何もできなくなるところです。素直に受けポケモンなどの他のポケモンに引きましょう。
どくどく
命中90の毒タイプの変化技です。相手をもうどく状態にすることができます。命中90なので、外れることもあります。毒タイプじゃないのが悔やまれますが、耐性が変わっちゃうのでこれは受け入れましょう。
ポイズンヒールグライオンと非常に相性のいい技です。相手はじわじわとHPが減る中、グライオンより遅いポケモンであればこちらは、HPが減らずにまもる→みがわり→まもる→みがわり・・・と無限ループすることができます。
みがわり
自身の4分の1のHPを消費して、みがわりを生成する変化技です。なお、アシレーヌのうたかたのアリアやガチグマ(赫月)のハイパーボイスといった音技で、みがわり貫通するため、打つ際は、警戒しておきましょう。
まもる
自身を対象とする攻撃を必ず防ぐ変化技です。パンチグローブを持っていないウーラオスには、特性:ふかしのこぶしによって無効化されてしまうので、要注意です。
基本的に、相手のどくどく状態によるダメージを稼いだり、グライオンをどくどく状態にするための始動技として使います。
ただ、グライオンというだけで、次まもるだろうというのはバレバレになったりするので、まもるを使う際は、起点にされたりしないよう注意しましょう。
グライオンの対策法
非常に強力な個性を持ったグライオンへの対策ですが、強いとはいえど弱点も必ず存在します。いくつか対策方法をご紹介します。
アンコールで技を縛る
とはいっても、グライオンにはどくどくさえ撃てればそれだけで御の字なので、技を縛るには、まもるやみがわりしか打てないようにすることですね。
こだわりスカーフorメガネをトリックで押し付ける
なお、注意したいポイントが、グライオン自身がまもるを持っていることです。トリックをまもるで防いだ時点で、グライオンを使う側は、警戒して別のポケモンに引くこともできるので、タイミングを見計らうことが重要です。
特性:ふゆうもちの鋼テラスタル
テラスタルで鋼タイプになった上で、相手が特性:ふゆうの場合、基本的には攻撃面では何もできなくなるのがグライオンの致命的な弱点です。ピンポイントに刺さるため、理に叶った対策なので、困った時はこれで対策しましょう。
サーフゴーの飛行テラス(もしくはふうせんサーフゴー)
上記の浮遊鋼タイプに対してと同じ理屈です。もしくは、エアームドやアーマーガアなんかも鋼・飛行タイプなので対策としていいかもしれません。
特性:すりぬけや音技で貼ったみがわりを無視して攻撃
ドラパルトや前述したアシレーヌや赫月ガチグマの音技にもめっぽう弱いです。それに加え、特殊耐久は並程度なので、火力の高い音技の打てる特殊アタッカーで普通に倒される可能性もあります。
対策してても突破が難しい場合もある
サイクル下でグライオンが不利な場合は、どくどく状態にしてグライオン側が不利な対面の場合逃げられる場合もあります。
そこら辺はプレイングスキルが求められるところです。グライオンは、一度ハマると止まらないポケモンの一角でもあるので、対策する際は、できる限りアドバンテージを稼げるような立ち回りを心がけましょう。
グライオンまとめ
ここまで、グライオンの強み・弱みなどさまざまなことを綴ってきました。最後に、ポイントをまとめて終わります。
- グライオンといえばポイズンヒール型が大半を占める
- どくどくの効かないポケモンには、一部を除いて地震が弱点になるので恵まれたタイプ技を持っている
- 耐久のわりには、非常にすばやさが高いので突破が難しい場合もある
- 無駄のない種族値で、毒を絡ませた戦術で相手を詰ませる戦法が得意
第7世代やBDSPで使えた、ハサミギロチンが没収されているので、弱体化は受けていますが、グライオンはそもそも軸自体が強いポケモンであることには変わりないので一度対戦で試してみると面白いかもしれないですね。